整形依存症の女性が「費用は5年間で8300万円超」 医師は脳損傷など副作用を懸念

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コンプレックスの一つや二つ、誰にでもあるだろう。だが過度なものは、自己肯定感の問題にも繋がってしまうようだ。ある女性の話題を、香港の『South China Morning Post』やインドの『Indiatimes』が報じている。

中国東部に位置する浙江省出身のジョウ・チュナさんは、弱冠18歳にしてすでに100回以上の整形手術を受けている。
初めての施術は13歳の時だった。長年にわたって容姿に不安を抱え、周囲の同級生たちと自身を比較。さらに親戚からも「お母さんは美人なのに」と言われてきた。
劣等感や嫉妬心ばかりだったジョウさんは、コンプレックスの一重まぶたを治すべく、両親と相談して二重整形を行った。

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コンプレックスは晴れたものの、国内で活躍する女優のエスター・ユーに憧れていたジョウさんは、次第に「彼女のように綺麗になりたい。有名になりたい」と思うように。これを機に、整形手術の依存症になってしまった。
施術のため、通っていた学校を中退。これまでの100回以上にもおよぶ整形手術にかかった費用は、5年間で400万元(約8,360万円)にものぼり、すべて両親が負担したという。

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ジョウさんはメディアに対し「これまで全種類と言っていいほど、あらゆる手術を受けました」と明かし、それには一般的な目の周りや鼻を高くするものから、細く見えるために骨を削るものまで含まれている。
また医師からは「目を大きくする手術を10回も受けたのだから、これ以上は危険です」と警告されていたにもかかわらず、それを無視し、別のクリニックで施術を受けたこともあるそうだ。

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ジョウさんは、これまで一番つらかった施術を「骨を削った時」と回答。手術は10時間以上にもおよび、その後も水分しか口にできず、ベッドに15日間寝たきりだった。
さらに「手術は毎回怖いですが、それでもしなければなりませんから」と話すジョウさん。現在は、両親ともすっかり疎遠になってしまったようだ。
上海に美容整形クリニックを構えるリン・ヨンガン医師は、「これ以上の施術は大変危険です」と警告。筋肉の痙攣や神経麻痺による顔面崩壊、麻酔薬の過剰使用による脳へのダメージなど、多くの副作用が生じる可能性があるという。

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