歌劇団のタニマチから2000万円ダマし取る…67歳元タカラジェンヌの転落人生

元タカラジェンヌは経営する会社の資金繰りが悪化するたびに、宝塚歌劇団のタニマチにカネの「無心」を繰り返していたようだ。
70代の知人女性から現金2000万円をだまし取ったとして、宝塚歌劇団の元劇団員でイベント会社「アレキサンドライト」の代表取締役の岡部由美容疑者(67)と、韓国籍で職業不詳の金成煥容疑者(77)が7日、詐欺の疑いで大阪府警吹田署に逮捕された。
2人の容疑はこうだ。2017年7月29日、共謀して群馬県内の土地をイベント会社が所有しているように装い、「5000万円以上の値段がついた土地を近々売る予定なので、売買代金を担保に金を貸して欲しい」とウソの話を持ちかけ、兵庫県宝塚市の70代女性から2000万円を詐取。カネは会社の運転資金に充てていたとみられる。
岡部容疑者は調べに対し、「2000万円は受け取ったが、だまし取ったつもりはない」と容疑を否認している。
72年に宝塚音楽学校に入学した岡部容疑者は、74年に歌劇団に入団。「宮つかさ」の芸名で星組に所属していた。77年に退団後は放送プロデューサーやダンス講師を務め、11年にアレキサンドライトを設立。宝塚歌劇団OGによる歌劇やディナーショーなどのイベントの企画や演出を手がけていた。
被害者の70代女性はもともと熱心なヅカファンだった。2人は20年ほど前、宝塚つながりで知り合い、付き合いを続けていた。
「岡部はタレント育成をはじめ、宝石や健康食品など、カネになりそうな話を聞きつけると、見境なしに飛びついとった。被害者はかなりのやり手の資産家で、岡部はそのたびに<新事業をやるので、資金が必要なんです>いうて金を借り、その後も返しては借り、返しては借りる自転車操業やった。次第に返済が滞るようになり、ついに貸してくれへんようになった。そこで親しい間柄だった金の知り合いの会社が所有しとる二束三文の土地を、自分のもんと見せかけてカネをだまし取ることを思いついた。ハナから返済する意思もアテもなかったようや」(捜査事情通)
元ジェンヌとチヤホヤされながら、借金にまみれ、挙げ句の果てがペテンとは、哀れな末路である。

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