三井不動産商業マネジメントは2月29日、三井ショッピングパーク ららぽーとの各施設とラゾーナ川崎プラザとダイバーシティ東京 プラザにてショッピングセンターで働く全スタッフ約1万1,000人に向けて2023年に実施したアンケート調査の結果を参考に、注力していく5項目について紹介した。
まず、休館日の日数については、「施設は営業しているから、出勤しなくてはならない」「連休が取得しづらい」といった声を解決すべく、追加を決定。従来は法定点検日の1日としていたが、法定点検日の前後いずれかを新たに休館日とし、計2日間の休館日を設ける事とした。
1日多くなる休館日に伴う売上の消失懸念に関しては、利用者に対して別の日に買い物が楽しめるよう事前に提案・案内を行う事で回避が可能とのこと。
次に、同アンケートにおいて、働くうえで重視する項目として94%が「人間関係」と回答した事を受け、雇用・労働分野の社会課題解決に向けた事業を展開するNPO法人のHELLOlifeの協力のもと、スタッフ向けのカウンセリングサービスの開催を決定した。
さらに、出店者間、スタッフ間のコミュニケーションの促進や施設としての仲間意識の醸成、スタッフのモチベーションとエンゲージメントの向上を図ることを目的に、21施設で「スタッフ感謝祭」として店長懇親会、スタッフパーティーを施設毎に実施。
総勢2万人以上のスタッフが参加し、9割以上から「ブランドイメージの異なる他店の店長と情報交換できてよかった」などの高評価が得られたとのこと。
また、今年度からはスタッフの個性を磨き、自分らしい接客を通じて、利用者から選ばれるスタッフの育成を目的とした接客ロールプレイングのプログラムを刷新し、どの施設でも高品質な研修と参加者へのサポートを実施。施設ごとにスタッフのニーズや施設特性に応じた研修プログラムも用意している。
6月下旬から開催していた夏のバーゲンにおいては、外部環境の変化に対応すべく、開始時期を7月上旬から中旬に見直しを行う事となった。6月に関してはイベント積極実施月間として、話題性のある旬なイベントを積極的に開催し、リアルの商業施設ならではの魅力を発信していくとのこと。