腕を失った兵士を“義手”でサポート 支援を続ける男性の思い ウクライナ軍事侵攻から2年 「1世代だけでなく、2世代を地獄に陥れてしまうのか…」

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってあすで丸2年。戦闘で腕を失った兵士への義手の製作など、支援を続けてきた男性を、CBCテレビ「チャント!」の大石邦彦アンカーマンが取材しました。
いまだ終わりの見えないロシアによるウクライナ侵攻。アメリカ大手メディアの報道などによりますと、数万人単位で腕や足を失ったウクライナ負傷兵がいるということですが、詳細な人数は分かっていません。
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そうした負傷兵を支援する男性が、三重県松阪市にいます。
(大石アンカーマン)「この住宅街の一角に事務所があるということなんですが、建物の屋上に国旗が掲げられています」屋上にはためくウクライナ国旗。
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この家に住む81歳の上村眞由さんは、県内の医療関係者らが参加するNPO法人の理事長として、去年4月から9月にかけて腕を失った6人のウクライナ兵を日本に招き、そのうち、治療方針に同意した3人のウクライナ兵の義手製作やリハビリをサポートしてきました。
(大石アンカーマン)「この方はどういう状況で負傷したんですか?」(上村眞由さん)「砲弾で(腕が)なくなった。本人は記憶がないということなんですけど」
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戦場では適切な応急処置ができず、切断部分が複雑にくっついてしまっていることなどが、治療を困難にしたと振り返ります。
(上村眞由さん)「日本だと病院に運ばれてから切断するが、現地はそういうわけにはいかない」(大石アンカーマン)「初期の処置ができなかったから義手を作るのも困難になったんですね」
専門医の協力もあって3人の義手は無事完成。懸命のリハビリで、中には自分で車の運転ができるほどまで回復した兵士もいました。
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(上村眞由さん)「私たちも(運転している動画を)見て、義手の方で運転しているじゃないかと驚いた」
義手の支援をきっかけに、実際に戦地に赴いた兵士と接してきた上村さんは、戦争の長期化をどうみているのでしょうか?(上村眞由さん)「子どもたちのこれからの人生を想定すると、戦争ってむごいなぁと。1世代だけでなく2世代を地獄に陥れてしまうのかと思う」義手の支援だけでなく、現地の医療環境の改善にも動き出している上村さんは、中古の救急車を無償で提供する活動も始め、終わりの見えない戦争を息の長い支援で支えようと考えています。
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