大同生命保険は2月13日、営業部門の組織強化の取り組み、イノベーティブな施策、お客さま本位の活動の好事例などを共有するための全役職員参加型の社内イベント「GDHサミット」を開催。特に優れた取り組みを行っているチームを表彰した。
○■どんなプレゼンが行われた?
GDHサミットは、お客さま本位の活動の好事例などを共有し、挑戦の発想・行動の裾野を全社に広げることを目的としたもの。毎年2月に開催している。GDHとはGross Daido Happinessの略で、すべてのステークホルダー(顧客、提携先・代理店など、株主・投資家、地域・社会、従業員)の満足度向上を目指している。
この日は、各カテゴリを代表するチームがステージ上で4分間のプレゼンを披露していった。全社投票、役員などによる同日投票の結果を合計して大賞が選ばれる「本社部門大賞」カテゴリには、営業企画部、契約部、保険金部、契約サービス部などがノミネート。全役員が出席する会場で、時間の制約もあるなか、自分たちの取り組みをアピールするプレゼンが続いた。
契約サービス部のプレゼンは「契約者貸付手続きのさらなる進化~『つながる』をあたりまえに~」というテーマで進行した。お客さまとのデジタル接点強化を目指しDX基盤を構築しつつある同社。2022年2月に『つながる手続(解約)』をスタートし、2023年6月より契約者貸付・返済・ペイジーを追加しているが、契約サービス部ではこれを話題にした。
○■契約サービス部の「契約者貸付手続きのさらなる進化~『つながる』をあたりまえに~」
緊張感の漂うステージ上で契約サービス部が披露したプレゼンは、まさかの漫才仕立て。女性社員が元気よく「いきなりなんですけどね、うちのおかんがね、大同生命で好きな手続きがある言うてるんやけど、その名前をちょっと忘れたらしくてね」と切り出すと、もう1人の女性社員が間髪入れずに「ほな私がね、おかんが好きな手続き、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたか教えてみてよ」と答える。この吉本興業のミルクボーイ(お笑いコンビ)を彷彿とさせる大阪弁まじりの軽妙な掛け合いで会場の雰囲気は一気に明るくなり、役員の顔もほころび、プレゼン内容により大きな注目が集まった。
このあとも勢い衰えず「コールセンターに電話したらメールが送られてきて、記載のURLをタップしたらすぐに大同生命のインターネットサービスにつながる」「すべてのお客さまがネットで簡単に貸付できるようになった」「最短5分で貸付金が振り込まれる」といった『つながる手続』の特徴を違和感なくネタに盛り込んでいく2人。「でもやっぱり、まだちょっと分からへんのよな。返済もネット上で完結して、手数料もいらんらしいねん。おかんが、もしかして詐欺なんちゃうか言うてるねんけど」というボケに「いや、つながる手続やんか」とツッコミを入れ、ペイジーを導入したことでネット上で支払いまで一気に完結できるようになった、手数料はいらなくなった、お客さまと大同生命をネットでつなぐ「これこそまさに『つながる手続』やがな」とした。
電話申出のうち8割が『つながる手続』を選択するなど、いま利用者が拡大している様子を主婦の目線で「もう町内会のご近所さん、みんなWebで手続きしてはるみたい」と表現し、最後も小さなボケでしっかり笑いをとってプレゼンが終了。会場から拍手喝采を浴びた。なお審査の結果、この契約サービス部が最終的に「本社部門大賞」を受賞している。
このほか「お客さま本位大賞」カテゴリでは「熊本支社」「南九州税理士共済営業部」が大賞を受賞した。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら