安楽死させられる高齢犬を引き取った女性 その1年後…?「号泣した」

アメリカのノースカロライナ州で動物保護活動をしているクリッシー(chrissyfnf)さんが、用事で地元の動物保護シェルターに立ち寄った時のことです。
彼女はロビーで、飼い主に引きずられるようにして入ってきた犬を見かけました。
その犬は見るからに高齢でうまく歩くことができず、混乱した様子で飼い主の脚にしがみついていたそうです。
犬の顔には腫瘍があり、皮膚は腐ってひどい悪臭を放っていたのだとか。
クリッシーさんは飼い主とシェルターのスタッフから、18歳のその犬が安楽死のために連れて来られたことを聞きます。
かわいそうに思った彼女は飼い主に「この犬を病院に連れて行かせてください」と懇願しましたが、飼い主は笑って「ダメだ」といったそう。
しかし彼女は諦めず、シェルターのスタッフに合図をして、犬をその場から連れて帰ったのです。
犬はまともに歩けないため、クリッシーさんは自分のヒールを脱いで、犬を抱えて運びました。
犬がそこらじゅうに吐いた血液や体液で車内は汚れ、悪臭が広がり、彼女は「この犬をどうしたら助けられるのか分からなかった」といいます。
犬を診察した獣医師は、「ほんの数日間かもしれないけど、腫瘍を取り除くことがこの犬を快適にする唯一の方法」といったのだとか。
彼女は同意して、犬の腫瘍を除去する手術を行いました。
それから1年が経過した2024年1月11日、クリッシーさんはシーモアくんと名付けたその犬の動画を公開。
シェルターで助け出されてから1年間、シーモアくんは彼女の家族として幸せに過ごしていたのです!
19歳の誕生日に「おめでとう!」といわれて、嬉しそうに返事をするシーモアくん。
クリッシーさんの子供たちと遊んだり、ゆっくりながらも自分の足でしっかりと歩いたりしています。
1年間の思い出が詰まったこの動画は、多くの人の涙を誘ったようです。
・号泣した。高齢の犬にこんなことをする人がいるなんて理解できない。この犬を引き取ってくれてありがとう。
・あなたほど素晴らしい人はいないよ。
・この犬の乳白色の瞳と老いた吠え声に涙が出そう。あなたの大切な美しい天使は、亡くなった私の高齢犬を思い出させてくれる。その子を愛してあげてね。
同年2月14日に公開された動画では、シーモアくんがバレンタインデーのクッキーをもらう様子が映っていました。
クリッシーさんは「シーモアは私にとって最大の贈り物になった」とつづっています。
この1年間、クリッシーさんと彼女の家族とともにたくさんの思い出を作ってきたシーモアくん。
新たな1年も、楽しい思い出が増え続けていくといいですね。
[文・構成/grape編集部]

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