TBS系「サンデーモーニング」(日曜・午前8時)は18日、自民党が15日に派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、収支報告書に不記載があった議員ら計91人に実施した聞き取り調査の結果を公表したことを報じた。
調査結果では、還流資金の不記載があった対象85人のうち39人が還流された金を現金で管理していたと回答した。
また、番組では裏金事件を巡る政府と野党の国会論戦、与野党が衆院の政治倫理審査会の開催可否について幹事懇談会で協議したことも伝えた。政倫審について野党は、還流額を政治資金収支報告書に記載しなかった安倍派、二階派の現職82人のうち衆院議員51人の出席を要求したが与党は回答を保留し、開催合意に至らなかった。
コメンテーターでジャーナリストの青木理氏は「裏金事件」の自民党の調査報告書で「キックバックされた僕らが『裏金』って言っているの何て書いてるかご存じですか?」と司会の関口宏に問い掛けた。「え?」と関口が聞き返すと青木氏は「『還付金』って書いてあるんです。還付金って我々が税金を納め過ぎたら返ってくるのを一般的に『還付金』って言うんですけど。あるいは中抜きしてたのは『留保金』って書いてあるんです」と説明すると関口は「へぇ」とつぶやいた。
さらに青木氏は「還付金と留保金っていう認識を見ると、それは党全体で反省してないんじゃないですか?っていうふうに思われちゃいますよね」と指摘していた。
さらに「この国の現状を見ると社会は経済もシュリンクし続けていて、下手すると社会の持続可能性すら疑われている時に一体、政治何しているんですか?っていう」と憤り「陳腐な言い方をすると、民意の掣肘(せいちゅう)を加えないといけないし、この政治に任せていて私たち、このまま沈没するんじゃないの?っていうぐらいの危機感を持たなくてはいけない時期だと思います」と解説していた。