インターネットとSNSの発達により、誰もが気軽に情報を発信できるようになった現代。
投稿された文章や写真、動画などは、国境を越えてまたたく間に世界中へと広まり、他者に保存された場合はデータとして残り続けます。
そのことを理解せず、軽率に個人情報などをネットに流してしまい、痛い目を見る人は少なくありません。
2024年2月12日、ピザチェーン店である『ドミノ・ピザ』がX(Twitter)のアカウントを更新。
この日にネット掲示板やSNSで拡散され、批判の声が相次いだ動画について、謝罪を行いました。
動画の内容は、『ドミノ・ピザ』の制服を着た男性従業員が、鼻に指を入れ、こねていたピザの生地に鼻垢を付着させるような動作をとるというもの。
客の口に入る飲食物の扱いは、徹底した衛生管理が求められます。今回の騒動は、多くの人にネガティブなイメージを植え付けたことでしょう。
同店を経営する株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、問題の動画について、営業終了後の時間帯である同年2月12日の夜に、兵庫県尼崎市にある『ドミノ・ピザ尼崎店』で撮影されたものと説明。
映っていた生地は発酵する前のものであり、客に提供されていないことを確認しているといいます。
当社従業員による不適切な行為についてのお詫びとお知らせ pic.twitter.com/nqp6yvYG8H
なお今回の動画は、アルバイト従業員によるものなのだとか。
同社は今後の対応について、就業規則にのっとって処分した上で、法的措置を検討していると明かしています。
また、撮影場所である『ドミノ・ピザ尼崎店』は営業停止に。今後は該当店舗を中心に、再発防止のために工夫を行っていくのでしょう。
ネットでは、同社の迅速な対応を称賛する声や、不適切な行為を批判する意見が相次いでいます。
・速やかに営業停止する判断は評価できる。他店舗でも再発防止に努めてほしい。
・今回の件に限らず、なぜこういう騒動は絶えないのか。不思議でならない。
・印象が悪くなる消費者側の気持ちは分かるが、会社側もいい迷惑だろう。
迷惑行為を写真や動画で撮影し、ネット上に投稿してしまう人は少なくありません。今までも、こういった騒動は何度も繰り返されてきました。
いわずもがな、SNSなどで公にせずとも、他人に迷惑をかける行動はとってはいけません。
とはいえSNSの『いいね』といった機能によって承認欲求が刺激され、不適切な行為につながりやすい現状も、一因なのかもしれません。
インターネットが発達した現代ならではといえる、社会問題。道徳教育はもちろんのこと、インターネットの恐ろしさについてもしっかりと伝えていく必要があるのでしょう。
[文・構成/grape編集部]