甘酒は冬の定番飲料の1つです。寒い時期に開催されるお祭りや初詣で飲んだことがある人もいるでしょう。
甘酒は『酒』と付いていますが、アルコールは含まれているのかどうかが気になったことはありませんか。
本記事は、千葉県茂原市にある酒蔵『カヤマ醸造所』協力のもと、甘酒の種類や効果について紹介します。
『カヤマ醸造所』によると、「日本での甘酒は、米麹(こめこうじ)を発酵させて造ったものと、酒粕(さけかす)を溶かして砂糖を加えて造る2種類があります。米麹から直接造るものはノンアルコールで、酒粕から造るものはアルコールを含みます」とのことです。
そもそも、酒は蒸した米に米麹を混ぜ、そこに酵母を加えてアルコール発酵させて作ります。
その工程の中で、アルコール発酵させてできた『もろみ』を絞り、酒を取り出すのですが、その際の搾りかすが酒粕です。
酒粕にはアルコール分が残っているため、酒粕を用いて作る甘酒にもアルコールが含まれます。酒粕を使った甘酒は、酒粕由来のクセが楽しめるそうです。
※写真はイメージ
一方、米麹を発酵させて作る甘酒は、酵母を加えないためアルコール発酵が起こりません。
アルコールは含まれないので、子供でも安心して飲むことができるのです。『カヤマ醸造所』でも米麹のみを使用した自然の甘味が特徴の甘酒を販売しているとのことです。
酒粕を用いるタイプ、米麹を発酵させて作るという2つの種類がある甘酒ですが、どちらも、必須アミノ酸、ビタミンB類、酵素、ミネラル、たんぱく質などが含まれていて非常に栄養価が高いことが特徴。
中でもたんぱく質が豊富で、手軽に飲める健康飲料として、昨今注目を集めています。
『カヤマ醸造所』のウェブサイトでも「飲むだけで低栄養状態を防ぐことができるので、偏食に陥りやすい子供や食欲のないお年寄りの人に『飲む点滴』といわれている甘酒を推奨している」と紹介しています。
特に寒い季節に温かい甘酒を飲めば、優しい自然な甘味にハマってしまうかもしれません。その際は、アルコールが入っているタイプかどうかを確認してください。
※写真はイメージ
甘酒には2種類あることを知らなかったという人も多いかもしれませんね。
また、甘酒は『飲む点滴』として注目を集めている飲料です。「まだ飲んだことがない!」という人は、甘酒の自然な甘さを味わってみてはいかがでしょうか。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]