私人逮捕系恐喝YouTuberに逮捕令状 正義のヒーロー気取って盗撮の一部始終を撮影→慰謝料請求

私人逮捕系ユーチューバーの2人はこの日もまんまと“盗撮犯”を取り押さえ、いつものようにドヤ顔で交番に連れて行った。
ところが逆に、警察官から逮捕令状を突き付けられたというから、マヌケとしか言いようがない。
女性のスカート内を盗撮した男性から慰謝料名目で金を脅し取ろうとしたとして、自称「私人逮捕」系ユーチューバーの佐藤正明(34)と撮影役の高井敬土(33)両容疑者が16日、恐喝容疑で神奈川県警戸部署に逮捕された。
2人は2023年8月15日、JR横浜駅近くで女性の下着を盗撮した疑いで「私人逮捕」した会社員男性(23)に対し、「盗撮やっているのを見た。警察に行くこともできるけど、それは嫌でしょう。慰謝料いくら出せるの?」と詰め寄り、さらに「手をつかまれて痛めた。慰謝料を払え。金がなければATMで下ろせるだろう」と脅した。
金銭を要求され、不審に思った男性が戸部署に相談して事件が発覚。調べに対し、佐藤容疑者は「自分たちから脅すような言い方でお金の話をすることは絶対にあり得ない」と供述し、高井容疑者は「身に覚えがない」といずれも容疑を否認している。男性は盗撮行為自体は認めたが、被害女性を特定できなかったため、立件は見送られた。
■従わなければさらし者にして視聴回数を稼ぐ
佐藤容疑者は昨年3月ごろから私人逮捕を繰り返し、盗撮犯から慰謝料を脅し取れないことが分かると犯人を取り押さえ、警察に突き出すまでの動画をユーチューブにアップ。動画の視聴回数を稼ぎ広告収入につなげていた。
「2人は人混みの駅構内に出向いては、ターゲットを物色。あやしい動きをしている人物を見つけると、後をつけ、女性のスカート内にカメラを差し入れている姿を一部始終、エスカレーターの上などから動画撮影していた。“証拠”を押さえると、本人のもとに駆け寄り、『盗撮やったろ』『画像を見せろ』『見てたんだよ』『動画を撮った』と問い詰め、逃げられないように身柄を拘束していた。交番で警察官から当時の状況を聞かれるたびに、どうだと言わんばかりに事細かく説明していた」(捜査事情通)
警察も2人のうさんくささに気づいていたようで、ユーチューバーは、動画の中で交番勤務の警察官にこう訴えていた。
「2日連チャンぐらいで捕まえちゃっててー。警察とかも昨日いたりしたんですよ、邪魔しに。オレの邪魔しに張っているから。こいつ、うぜーなーと思って」
ユーチューバーは新年早々、SNSに<アンチは自分の思考が追いつけないとたいがい叩く。常識の変わり目はこんなものです。私人逮捕のようにヒーローにみえる活動は特に。正義はないだろ、金のためとかゆーやついるけどそれでも口だけのやつよりマシだと思ってます。群れで強くなった気でいるやつより1万倍強いです>と投稿していた。
まるで正義のヒーロー気取りだが、要求に従わない盗撮犯はSNSでさらし者にして金儲けにつなげるとは、目クソ鼻クソだ。

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