新潟県の県央地域の中核となり高度医療などを担う「県央基幹病院」が完成し、竣工記念式典と内覧会が開かれました。県央基幹病院が目指すのは「断らない救急」です。
2月4日、竣工記念式典が行われた県央基幹病院。
燕労災病院と三条総合病院が再編・統合し、新たに建設されました。
院内には31の診療科と400の病床が備えられていて、県央地域の救急医療などの中核を担います。この病院が目指すのが…
【花角知事】
「全ての救急患者を診療する『断らない救急』、いわゆるER救急体制を整備する」
【記者リポート】
「救急車で搬送されると、こちらの救急外来に運ばれます。中に入ると、県央地域では最大規模の約10室で救急外来に対応します」
県央地域では、これまで地域内の救急要請に対し、約25%は対応できず、地域外へ対応をお願いしていましたが、今後は地域内の約95%を対応できる体制が構築されます。
県央基幹病院では年間約6000件の救急要請を受け入れ、「断らない救急」の実現を目指します。
【地域の人】
「救急車は今、三条とか長岡とか新潟に運ばれることがあるので、ここで診てもらえるとうれしいなと思う」
一方、主な診療機能などは2階以上に設置されるなど、災害拠点病院として地域を支える役割も期待されています。
【花角知事】
「地域医療をより持続的なものにして、県民の皆さんが安心して医療を受けられる環境づくりは県の大事な責任だと思っている」
【院長に就任予定 遠藤直人さん】
「ここ1カ月の間に準備を進めて、円滑に対応し、診療等を進めていきたい」
県央基幹病院は3月1日に開院します。