あれ、ズレてる… 軽自動車のナンバープレートが“真ん中にない”ワケ

クルマのナンバープレートは、前も後ろも車両の“中央”にあるのが一般的、と思いきや、軽自動車は違います。多くの車種で、前のナンバープレートがなぜか中央からズレた位置に設置されています。
クルマのナンバープレートは、前も後ろも車両の“中央”にあるのが一般的……と思いきや、軽自動車は違います。多くの車種で、前部のナンバープレートがなぜか中央からズレた位置に設置されているのです。
あれ、ズレてる… 軽自動車のナンバープレートが“真ん中にない…の画像はこちら >>ナンバープレートが運転席側に寄った軽自動車のイメージ(画像:写真AC)。
普通車でも、たまに中央からズレたナンバープレートの車両を見かけますが、軽ほどではありません。今や軽自動車は自動車保有台数全体の約4割。数のうえでは、ズレたナンバープレートは珍しくなくなっているとも言えます。
自動車メーカーの担当者によると、ナンバープレートが車体中央からズレているのは、「ラジエーターに取り入れる冷却風がナンバープレートによって妨げられないようにするため」ということがあるそう。つまりクルマの構造からくる問題のようです。
ラジエーターは風を利用して、エンジンを冷却する冷却水(クーラント液)を冷やす装置です。普通車の場合は、ボンネット内のスペースが広いのでエンジンルームに余裕がある場合が多く、特にナンバープレートの位置を気にする必要はありません。しかし、軽自動車はスペースに限りがあるためそうはいかないのだとか。
軽自動車ではエンジン、ミッション、補器類を狭いエンジンルームに全て収めています。そのため、ラジエーターのスペースも限られ、助手席側にオフセットして取り付けられているケースが多くなっています。
ラジエーターを冷やすには、走行中に発生する風が重要になっています。そのため、ラジエーターが助手席にある設計の場合、バンパーの真ん中にナンバープレートがあると走行風がしっかりと当たらず、エンジンを十分に冷却できなくなるおそれがあります。そのため、よく見ると運転席側にナンバープレートをオフセットしている車種が多くなっています。

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