タイヤは石油由来でいいの? 過酷なレース用の“環境に優しい”タイヤできました ブリヂストンのTAS2024

「東京オートサロン2024」でブリヂストンは、新製品の「REGNO GR-XIII」や“サスティナブルなグルーバルモータースポーツ”を想定したというコンセプトタイヤを公開しました。
幕張メッセで2024年1月12日から14日まで開催される「東京オートサロン2024」のブリヂストンブースでは、2月1日発売予定の新製品「REGNO GR-XIII」やモータースポーツを想定したコンセプトタイヤが出品されています。
タイヤは石油由来でいいの? 過酷なレース用の“環境に優しい”…の画像はこちら >>ブリヂストン製タイヤの「POTENZA RACING TIRE」を装着した2013スーパーGT参戦マシンの「ZENT CERUMO SC430」(乗りものニュース編集部撮影)。
「REGNO GR-XIII」は、同社最新の商品設計基盤技術「エンライトン」を採用したタイヤです。担当者の話によると「エンライトン」とは、再生可能資源などを使い環境性能を高めたうえで、接地面の最適化などにより高い運動性能を両立する技術とのことです。
さらに「エンライトン」を活かして開発されたレース用のコンセプトタイヤもブースでは展示されていました。
ブリヂストンは「サステナブルなグローバルモータースポーツ」を提唱し、2023年12月、2026-2027シーズンのフォーミュラEから、単独タイヤサプライヤーに選定されていおり、その目標に即したタイヤです。
担当者は今回のレース用タイヤのコンセプトを「過酷な状況でも耐えられるタイヤを具現化した」としています。具体的にどのような素材を使っているかは明かされませんでしたが、環境負荷の高い従来の石油由来の合成ゴムではなく、新しい天然ゴムの技術や再生資源から作る合成ゴムなどを活用したタイヤになるそうです。
「“必ず”なのか“なるべく”なのかの差はありますが、持続可能性はモータースポーツの世界でもトレンドとなっています。この方向性は推進していく必要があります」と担当者。モータースポーツだけではなく、サーキット上での実験を経て、市販のタイヤに技術が活かされるケースがあるため、同社ではモータースポーツを「走る実験室」と位置付けています。
なお、会場ではほかに、「POTENZA」の60周年を記念し「POTENZA SPORT」が純正採用されたランボルギーニ「ウラカン STO」や「POTENZA RACING TIRE」を装着した2013スーパーGT参戦マシンの「ZENT CERUMO SC430」などが展示されました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする