マグロ「初競り」最高値は過去4番目の高値1億1424万円 ここ3年はコロナ影響で低調も4年ぶり億超え

東京・江東区の豊洲市場で5日、新春恒例の「初競り」が開かれ、238キログラムの青森県大間産クロマグロがこの日最高値の1億1424万円で競り落とされた。水産仲卸「やま幸(ゆき)」と「鮨 銀座おのでら」などを運営するオノデラグループが共同で落札、4年連続の「一番マグロ」ゲットとなった。
午前5時過ぎ。豊洲の競り場に始まりの鐘が鳴り響くと、一斉に競り人の活気ある声が飛び交った。1億1424万円は、記録が残る1999年以降では4番目の高値。1億9320万円の値を付けた2020年以来、4年ぶりの億超えとなった。ここ3年はコロナの影響で21年が2084万円、22年が1688万円、23年が3604万円と低調だったが、今年はさま変わり。昨年比約3・2倍の大盤振る舞いだった。
「やま幸」の山口幸隆代表(61)は「コロナが明けて、今はインバウンドで外国人の方々が日本でマグロを食べていただけている」と、外食産業の回復を高値の理由に挙げた。
解体されたマグロは、握りずしで6000貫分ほどになり、計12店舗のオノデラグループ系列店に順次発送。売り上げのうち1000万円は、能登半島地震の被災地支援のために寄付する。(樋口 智城)

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