2000本以上の酒瓶が… “酒蔵”でも地震被害 日本酒ファンの支援に「下を向くことなく」【新潟】

元日に発生した地震により、新潟県内でも最大震度6弱が観測され、被害が広がっています。

最大震度5強を観測した柏崎市にある酒蔵では、地震の揺れにより酒造りに欠かせない設備が大きくずれたほか…

【阿部酒造 阿部裕太さん】
「まだガラスが落ちている。ここも、この間とかけっこう落ちている。こっちはまだ手つかず」

出荷する予定の酒瓶が2000本以上割れる被害が出ていました。

【阿部酒造 阿部裕太さん】
「心にダメージはくる。やっぱり(酒が)倒れているのを見るとね」

2004年の中越地震、2007年の中越沖地震が発生した当時も酒瓶が割れたりするなどの被害を受けた阿部酒造。

その経験を生かし、酒瓶の入ったケースを高く積まないようにしたり、ロープでケースを縛ったりして対策を講じていましたが…

【阿部酒造 阿部裕太さん】
「年末のタスクとして掃除をしようという話をしていた。それで、掃除をしていたときに高く積んだり、このロープもちょっと外していた。だからタイミング的に来たのが最悪で…」

地震発生当時、神奈川県にいた6代目の阿部裕太さんは酒蔵の被害連絡を受け、その様子をSNSに投稿。

すると、知り合いだけでなく多くの日本酒ファンからも復旧作業を手伝う申し出があったといいます。

【阿部酒造 阿部裕太さん】
「僕ら含めずで20人くらいの方に来てもらって。この冷蔵庫とまた別の冷蔵庫と、冷蔵庫が全部だめだったので(片付けを手伝ってもらった)」

手伝いを受け、酒蔵は4日までに片付け作業を終え、今後はタンクの点検などを行う予定です。

【阿部酒造 阿部裕太さん】
「色んな人に支えられているなというのを改めて感じた。だから僕らができることは下を向くことじゃなくて、今造っているお酒を世の中に出していくこともそうだし、その出した中で僕らに何かできることがあればいいなと思う」

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