講師わいせつ検審申し立て 千葉県内の支援学級生徒 不起訴不服で

千葉県内の市立中学校特別支援学級でわいせつな行為をした講師が不起訴処分になったことを不服として、被害を受けた女子生徒=当時(13)=が28日までに、千葉の検察審査会に審査を申し立てた。同日、代理人の杉浦ひとみ弁護士が記者会見し明らかにした。申し立ては27日付。
杉浦弁護士によると、女子生徒は昨年2月、教室で学習支援のため受けていた個別指導中、講師に胸を触られるわいせつな行為をされた。同年5月に被害届が受理され、講師は書類送検されたが「証拠が足りない」として不起訴になった。
その後、講師が別のわいせつ事件で県警に逮捕されたことなどから、女性生徒の事案も起訴されるべき事件であるとして、審査を申し立てた。
杉浦弁護士は「子どもにとって性加害の意味は分かりにくく、体験しないで語ることは難しい」として、発達障害がありコミュニケーションが不得意な女子生徒のした証言を軽視すべきではないと強調した。
会見に同席した女子生徒の母親は学校側から「授業の内容は覚えていないのに胸を触られたことは覚えている」「講師はやっていないと言っている」と言われたと説明。「性暴力被害を訴えるだけで精いっぱいの子ども自身が、被害を証明しなければならないのは理不尽だ」と声を震わせた。

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