【速報】ディズニーランド過重労働、賠償請求を棄却 着ぐるみでショー出演 腕に痛み、元契約社員の30代女性 千葉地裁

東京ディズニーランド(TDL、浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着て、ショーなどに出演していた元契約社員の女性(34)が、業務で疾患を発症したのは安全配慮義務違反が原因として、運営会社のオリエンタルランド(OLC)に計385万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で26日、千葉地裁(岡山忠広裁判長)は請求を棄却した。
判決や原告の支援団体によると、女性は2017年1月、腕や肩に激痛が生じ「胸郭出口症候群」と診断された。労働基準監督署は同年8月、過重労働との因果関係を認め労災認定。女性は19年に退職した。
岡山裁判長は判決で、業務の負荷により疾患を発症したと認定。しかし、出演者が体調の変化を自己申告するコンディショニング確認表の記載からすると「業務内容の軽減を必要とするほど、女性の病態が深刻だとOLC側が認識することは困難だった」と指摘し、安全配慮義務違反があったとは言えないとした。
判決後の記者会見で女性は「今はただ残念な気持ちでいっぱい。負傷しても休むことが許されない職場の風潮があり、自分にも『まだ(けがは)大丈夫』と言い聞かせるしかなかった」とコメントした。

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