1971年に東京で発生した渋谷暴動事件。新潟県警から派遣された警察官を殺害した罪などに問われている男に対し、東京地裁は12月22日、懲役20年の実刑判決を言い渡しました。
【中村警部補の同期 中野隆さん】
「自分の心の中では一区切りかなと思っている。中村くんに一審判決はこれで出ましたよと、報告したつもりではある」
1971年、東京都渋谷区で発生した過激派組織・中核派による渋谷暴動事件で新潟県警から派遣されていた中村恒雄警部補が殺害されました。
中村警部補を殺害した主犯格とされる大坂正明被告は裁判で「殴ってもいないし、火炎瓶も投げつけていない」と無罪を主張。
一方の検察側は無期懲役を求刑していました。
そして、午後2時に迎えた判決で東京地裁は「目撃証言の核心部分は信用性が高い」と認定。そのうえで「残虐かつ非道な行為」として懲役20年の実刑判決を言い渡しました。
この判決を受け、中村さんの同期だった中野隆さんは…
【中村警部補の同期 中野隆さん】
「いま言えるのは、大坂被告には正直に。正直に真実を彼が一番よく分かっていると思う。それを正直に話をしてもらいたい」
事件から52年…ようやく一審判決を迎えましたが、弁護側は判決を不服として即日控訴しています。