だんだんと朝の冷え込みが厳しくなる、12月。「布団から出たくない…」と思う日もあるでしょう。
そんな時、筆者がふと気になったのが、「冬場はシーツをどのくらいの頻度で洗えばいいのか?」ということ。
そこで、洗濯研究家の平島利恵さんに、洗うタイミングが分かりにくい『冬場のシーツの洗濯頻度』について、詳しく聞いてみました!
――汗をあまりかかない冬は、どのくらいの頻度でシーツを取り替えるのがいい?
冬は寒くて汗をかかないように思えますが、寝ている時にはコップ1杯ほどの汗をかいています。
汗をかかずに寝ている人は絶対にいません!そのため、シーツは週に一度くらいの頻度で取り換えるのをおすすめします。
暑い夏は、朝起きたら汗をかいていることに気付きますが、冬場でもコップ1杯も汗をかいているとは驚きですね。
冬場は洗濯物が乾きにくいこともあり、「まだ洗わなくいいかな?」と思ってしまいがちですが、週一度は洗うようにしましょう。
では冬場にシーツを洗濯する際、気を付けるポイントなどはあるのでしょうか。
乾燥する時期ですので、肌への刺激を防ぐように、するんとなめらかになる柔軟剤の使用をおすすめします。
ただし、香料入りの柔軟剤は臭いがキツすぎるものを使用すると、かえって刺激になってしまうことも。無香料の柔軟剤を使用したほうがいいでしょう。
――冬のシーツや布団カバーでおすすめの素材はある?
お肌の乾燥対策には綿100%がおすすめです!
アクリルやポリエステルなどの化学繊維は、速乾性があり、洗濯しても乾きやすいメリットがあります。
ただし、肌の水分も奪ってしまうので、乾燥肌を悪化させてかゆみを発生させる恐れも。
お肌のことを考えると、綿100%の素材をおすすめします。
冬は1年の中でも乾燥が特に気になる季節。肌への負担も気にかけたいですね!
次に冬場のシーツを洗う手順について聞いてみました。
※写真はイメージ
――冬場のシーツの汚れを落とすための正しい手順は?
シーツの汚れをしっかり落とすには、浸け置き洗いがおすすめです!
40℃程度のお湯に、アルカリ性の粉洗剤をスプーン1杯入れてよくかきまぜます。次に、お湯に洗濯物を入れて、30~40分ほど浸け置きをしてから、洗濯機にかけましょう。
この時、汚れの溶けた水がしっかりと落ちるように、すすぎは必ず2回以上行ってください。
――冬場のシーツを早く乾かすおすすめの方法は?
曇り空で天気もよくない日は、なかなか洗濯物が乾かず、ヤキモキしてしまいますよね…。
そんな時は、部屋干しをするか、浴室乾燥、または乾燥機にかけて乾かすことが大事です。
冬場は乾燥が気になる時期でもあるので、部屋干しすることで加湿対策にもなり、実は一石二鳥です!
濡れたシーツを加湿器代わりにするのは、なかなか面白いアイディアですね!
冬場は洗濯物も乾きにくく、「せっかく洗濯したのに、いざ取り込んでみたら生乾きだった」なんてことも…。
浴室乾燥や洗濯機の乾燥機能なども併用しながら、臨機応変に対応していきましょう。
※写真はイメージ
シーツと同様、洗うタイミングに迷う枕カバーについても聞いてみたところ、このようなアドバイスがありました。
枕カバーはできれば洗い替えを用意し、毎日交換されるほうがお肌にはいいです。
枕は寝ている間によだれや汗をダイレクトに受け、どうしても汚れてしまいがち。そのままにしておくと、雑菌が繁殖してしまいます。
枕カバーは下着を交換するのと同じくらい、実はお肌にとって大切なんです!
そのため、ちょっと面倒かもしれませんが、枕カバーは毎日取り替えるようにしましょう。
※写真はイメージ
――冬場の布団やシーツを洗った後の適切な管理方法はある?
今回は私が実際にやっているシーツの洗い方を動画にまとめてみました!
30分浸け置き洗いする時の詳しいやり方や、シーツの室内干しの方法などを具体的に紹介しています。
みなさんもぜひ参考にしてみてください!
動画を交えて、洗い方から干し方まで、とても分かりやすく詳しく説明してもらいました。
洗濯用洗剤・布ナプキンを販売している株式会社Heulie(ユーリエ)の代表取締役でもある、平島さん。
InstagramやYouTubeでは、ほかにも洗濯時の裏技をたくさん紹介しているので、気になった人は覗いてみてくださいね!
YouTube:@LaundryCHANNEL
Instagram:riehirashima
[文/キジカク・構成/grape編集部]
洗濯研究家であり、株式会社Heulie(ユーリエ)の代表取締役。フルタイムで働く4児のママ社長。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。自社ブランドの人気の洗濯洗剤「Rinenna(リネンナ)」は、つけ置き洗いで驚くほど汚れが落ちると、好評を得ている。Webマガジン『暮らしの道具店』で、洗濯についてのコラム監修Rinenna公式ページにて洗濯コラムを執筆https://rinenna.jp/YouTube:『お洗濯お役立ちチャンネル by 洗濯研究家 平島利恵』