今年9月に新潟県魚沼市で発生した大規模火災のその後についてお伝えします。
この火災では、商店街の店舗や住宅など13棟を焼く被害が出ました。商店街関係者などは今、復興に向けた取り組みを進めていて、7年前の大火からの復興を遂げた糸魚川市を視察しました。
9月26日未明に魚沼市の商店街で発生した大規模な火災。店舗や住宅など13棟を焼きました。
その南本町商店街の関係者が12月18日に訪れたのは糸魚川大火の被災地です。
【松尾和泉アナウンサー】
「糸魚川大火が発生したこちらの場所。爪痕は見られず、町も見事なまでに再建されています」
147棟もの住宅や店舗を焼いた糸魚川大火からは12月22日で7年が経ちます。その被災地を訪れた理由は…
【南本町商店街火災再生プロジェクト 稲津厚 会長】
「皆さんからいただいた義援金をどのような形で被災者に分配していくか、その方法や分配・割合など色々なところがある。その辺を学びたかった」
糸魚川大火で被災した商店街はがん木が復活し、そこに被害の面影はありません。
南本町商店街の関係者はその復興までの歩みを参考にしようと今回、糸魚川市を訪れたのです。
【糸魚川市都市政策課 能登義次 主査】
「なかなか大規模な火事というのは全国にないということで、自治会の方や商店街の方とか行政の視察に来ていただくことが年々多くなっている」
糸魚川大火から3年ほどで生活再建が終わったことが注目され、これまでに全国から自治体など50以上の団体が視察に訪れています。
【糸魚川市の説明】
「車が向かい合うくらいの広さまで広げてある。そのあと町並みもきれいにということで、石畳風の歩道もついた道路に拡幅しております」
この日は大火を受けて新しくつくられた防災備蓄倉庫や復興住宅などを見学。町づくりの進め方や復興へのイメージを膨らませていました。
【住宅部分が被災した杵渕豊さん】
「まず、景観がすごくきれいだった。自然と一体化した景観で町づくりに防災というのが生かされているし、そういったところを私の町でつくれたらと思った」
【南本町商店街火災再生プロジェクト 稲津厚 会長】
「笑顔になるくらい刺激を受けた。きょう学んだことをもとにつくりあげたい」
商店街の一刻も早い復興を目指して…南本町商店街火災再生プロジェクトでは、クラウドファンディングや募金を通して寄付金を募っています。