大手コンビニのローソンは、夜間や土日に無人営業となる店舗を、県内で初めて銚子市にオープンした。店員のいる昼間は誰でも利用でき、無人営業の時間帯は専用ICカードを持つ病院職員限定で、購入する職員自身が商品のバーコードを読み込んでセルフレジで支払いするシステム。同社は省人化による人件費削減や“買い物難民”解消に向けた効果も検証する考え。
開店したのは「ローソン銚子市立病院店」。ローソン親会社の三菱商事と銚子市は、風力発電計画に絡め「地域創生に関する連携協定」を結んでおり、開店は連携の一環。県の「ちば地域課題解決実証プロジェクト補助金」も活用した。
店舗は、かつて売店があったスペースを活用し、病院内1階で24時間営業している。売り場面積は約16平方メートルで、弁当やおにぎりや冷蔵食品、菓子、アイス、衛生用品など約200品目を販売している。
店員がいるのは、平日の午前8時~午後5時。それ以外の夜間や土日祝日は店員のいない無人営業となる。
無人営業中は、店の出入り口の専用端末に病院職員がICカードをかざして入店し、キャッシュレス決済で買い物する。
オープン前に開かれたセレモニーで、越川信一市長は「今後も三菱商事、ローソンと連携を密にしながら地方創生の事業をさらに拡大していきたい」と話した。