東京・墨田区が隅田公園の桜を使ったリユースタンブラー製作、お花見シーズン前に“使い捨てない”容器PR!地元共創パートナーとサステナブル活動推進

老木化や病気などを理由にやむなく除伐した桜の樹木を活用したリユースタンブラーを東京・墨田区が地元企業などと連携して製作、完成披露報告会が18日、隅田公園そよ風ひろばで行われた。桜のシーズンを前に、山本亨区長は「環境の大切さ、資源の有効活用の重要さをしっかりと発信していきたい」と話した。
リユースタンブラーは、持続可能な地域づくりの共創を目的に連携協定を結ぶアサヒグループとのプロジェクトの一環。活用されていない地域の素材を使った「森のタンブラー」を開発したアサヒユウアスと、隅田公園の再整備で伐採された桜の木を51%使用することで製品化した。「ほんのり甘い香りがする、桜餅のようなにおいがする」(アサヒユウアス・森裕佳子社長)のが特徴で、ビールを注ぐときめ細やかな泡立ちと味も楽しめる。
デザインは3種類。一般社団法人墨田区観光協会による「隅田川と桜の親和性を表現するために、墨田区の愛唱歌、滝廉太郎の『花』をモチーフに音符を描いた」(森山育子理事長)ものや、ペンギンが描かれたすみだ水族館デザイン、サクラの花びらをあしらったものがある。4月1日から隅田公園の指定管理者となる「すみだパークマネジメントグループ」の代表企業、東武鉄道による新たなデザインも登場する。
隅田公園の桜は江戸時代に8代将軍・徳川吉宗によって植えられ花見の名所として受け継がれてきた。今回、リユースカップ「森のタンブラー 桜 つながる すみだ」として再利用された桜は1977年頃にまとめて植え直された樹木140キロ分で、区民に愛されてきた桜を記念品として残し、サステナブルな活動を推進していく狙いも。今後、墨田区観光協会の関連施設などで販売される。

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