【渡名喜】渡名喜村立渡名喜中学校の1・3年生計3人が2月10日、ネットリテラシーを身に付ける教育プログラム「レイの失踪」を体験した。生徒は、闇バイトに応募して失踪した主人公をSNSの閲覧記録や投稿から追う仮想のストーリーを通して、詐欺の手口を学んだ。(日向寺一彰通信員)
プログラムは慶応大生らが立ち上げた東京のスタートアップ企業「クラスルーム・アドベンチャー」が開発した。同社によると、他県では中学や高校で導入事例があるが、県内では渡名喜中が初めて。
この日は、クラスルーム社とオンラインでつなぎ、生徒3人は教室のパソコンからプログラムに入った。プログラムでは、主人公が見たSNSの求人広告の履歴や不審な人物とのDMのやりとりをたどりながら、闇バイトの手口を疑似体験した。
クラスルーム社は、学校の授業をゲームに変えて楽しく学んでもらうことを理念にしている。近年、高校生が闇バイトのターゲットとなっていることから、危険性を学んでほしいと「レイの失踪」を制作した。
生徒からは「闇バイトって意外と身近にあるんだ」「詐欺の手口を知らないままだったら危なかった」といった感想が上がった。山田亜矢子教諭は「渡名喜では、生徒は高校で島を出るので、こういった知識は必ず必要になる。これをきっかけに県内でも犯罪教育の機会が増えていけば」と語った。
「レイの失踪」の詳細は下記URLから。
https://www.classroom-adventure.com/ja/rays-gone