芥川賞受賞の安堂ホセさん「『扱いづらい』と思われていると思うので、申し訳ないなあと」

第172回芥川賞、直木賞の贈呈式が21日に都内で行われ、芥川賞を受賞した「DTOPIA」の安堂ホセさん(31)、「ゲーテはすべてを言った」の鈴木結生さん(23)と、直木賞を受賞した「藍を継ぐ海」の伊与原新さん(52)にそれぞれ、正賞の時計と副賞の賞金100万円が贈呈された。
安堂さんは壇上のスピーチで「自分自身の情報を出さないようにしていたので、生い立ちがばれないような作家になった。賞を取ったことで、報道の人にも『扱いづらい』と思われていると思うので、申し訳ないなあと」と笑顔。鈴木さんは「芥川賞は自分が想像だにしなかったこと。感謝です」と喜びを表した。
伊与原さんは「この本、担当編集者の人からOKが出なくて、『もうええでしょう』って気分になっていた」と、ドラマ「地面師たち」の名台詞(めいぜりふ)を引き合いにジョーク。「でも、何度も原稿の前に連れ戻されるプロセスがなければ、賞はいただけなかった」と感謝した。

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