名古屋市の広沢一郎市長が「アクセル全開」「フルスロットル」で臨んだという新年度予算案。金額は過去最大の総額1兆6171億円。名古屋市民230万人の暮らしを左右する新年度予算案。その金額を投じるだけの意義があるのかを検証します。
広沢市長の目玉公約の1つ「子どもパス」。18歳以下の子どもが市バスや地下鉄などに定額で乗り放題になる“敬老パス”の子ども版です。(広沢市長)去年11月の放送「(子どもパスは)なるべく早くやりたいです。新年度で議論して再来年度からやりたい」導入は再来年度を目指しています。
こうした中、今回示された新年度予算案では「マナカチャージ券配布」に関する費用が計上されています。名古屋市は、市内の小学生7000人を対象に、交通費として3000円分のマナカチャージ券を配布する取り組みを予定しています。新年度予算に6100万円を計上していて、募集は6月から。定員を超えた場合は抽選となりますが、市は「夏休みの自由研究などに役立ててほしい」と話しています。
市長が敬老パスの“子ども版”目指す中 名古屋市の新年度予算案…の画像はこちら >>
(小学生)「バンテリンドームに行きたい、ドラゴンズファン」「3000円は結構大きい、どこへでも行けちゃう」保護者からも期待の声が。(保護者)「良いと思う。家計にも負担にならないし、いろんなところに行ける」「子どもの習い事も市バスと地下鉄を利用。夏休み中だけでも補助が出るとありがたい」
名古屋市は、このマナカチャージ券の配布について、現時点で「子どもパス」計画と直接の関係は無いとしていますが、広沢一郎市長は12日朝、CBCテレビの取材に対して次のように話しました。(広沢市長)「子どもの出かける機会の創出が大事。これ(施策)を子どもパスにつなげていく。(新年度は)どのくらいニーズがあるか調べてみたい」過去最大規模、1兆6000億円超えのフルスロットル予算。市長が踏み込んだアクセルは市政を前に進めるのでしょうか。予算案は今月19日から始まる定例議会で審議されます。