沖縄県内のHIV感染者・エイズ患者数は11人 前年比3人減も「いきなりエイズ」は6割超え

沖縄県内で2024年に届け出のあったHIV感染者・エイズ患者数は11人(HIV4人、エイズ7人)で、前年から3人減少した。10日に南風原町の県医師会館であった県エイズ対策連絡協議会で、県の担当者が報告した。全員男性だった。
一方、HIV感染発覚時点でエイズを発症している「いきなりエイズ」患者の割合は63・6%で、2002年の77・8%に次ぐ高さだった。全国では毎年30%程度で推移しており、沖縄は高い傾向が続いている。
23年の人口10万人当たりの新規HIV感染者報告数は0・54人で全国6番目、エイズ報告者数は0・48人で2番目の高さだった。
エイズはHIVに感染した早期の段階で発見し、治療すれば発症を防ぐことができる。県は1月29日から、県保健所で実施している匿名、無料のHIV・性感染症検査をウェブ予約できるシステムを導入。今後も受検しやすい環境を整えたい考えだ。
一方、梅毒患者は130人(男性81人、女性49人)だった。過去最多となった23年より16人減少したが、女性は7人増で過去最多となった。(社会部・下里潤)沖縄県内のHIV感染者・エイズ患者数は11人 前年比3人減も…の画像はこちら >>

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