JR千葉支社は13日、来年3月15日のダイヤ改正で、京葉線の夕方、夜間帯の一部下り各駅停車を快速に格上げすると発表した。沿線自治体などから、快速増発の要望を受けた対応。西船橋-海浜幕張間で夜間に各駅停車を2往復増発することも明らかにした。特急「成田エクスプレス」(NEX)は夕方と夜間帯で千葉駅に停車する列車を上下線で計3本拡大する。
同支社によると、今年3月のダイヤ改正後、京葉線の快速復活を求める要望が多かったことからダイヤ変更を実施する。平日の下り線で、午後4時台の海浜幕張止まりの各駅停車を蘇我行きの快速に変更。午後9時台の蘇我行きの各駅停車1本も快速にする。土休日では午後9時台の1本のみの格上げ。
西船橋―海浜幕張間では、平日に新習志野止まりの列車を海浜幕張駅まで延長するほか、同区間で夜間に列車を増発する。同区間では、海浜幕張エリアに幕張メッセやZOZOマリンスタジアムがあり、7月には南船橋駅が最寄りの「ららアリーナ東京ベイ」がオープンし、イベント来場者の需要増加を見込む。
京葉線を巡っては、今年3月16日のダイヤ改正で、混雑平準化を理由に通勤快速の全てと朝夕の快速のほとんどが廃止され、各駅停車に切り替わった。ダイヤ改正に対し直通する内・外房線も含む沿線の県内自治体が「極端な変更だ」などと反発。ダイヤの再検討を求める要望書をJR側に提出した。
自治体の要望を受け、同支社は9月1日から、上下合わせて平日7本、土休日12本の快速を復活させるダイヤに改正していた。