ブラックフライデーにも活躍!?ネット通販大手“Amazon”の配送拠点が新潟に!最新技術導入の施設内部に潜入 置き配サービス拡大で再配達率減少にも期待

インターネット通販の大手アマゾンが今年9月、新潟県内に初めて配送拠点をオープンした。一日に1万~2万の商品を取り扱い、仕分けには最新技術が使われているという施設が誕生したことにより、今後、置き配などのサービスが拡充し、荷物の再配達を減らすことも期待されるという。巨大施設の内部を取材した。
新潟市南区に開設されたインターネット通販大手アマゾンの県内初の配送拠点「新潟南デリバリステーション」。9月にオープンしたこの施設は、延べ床面積約1万平方メートル。一日に1万~2万の商品を取り扱い、新潟市のほか長岡市、新発田市、三条市、燕市、五泉市、阿賀野市、加茂市の全域と小千谷市、見附市の一部を配送エリアとしている。その役割は、商品の入荷、保管、出荷を行うアマゾンの物流拠点から集約された商品を、注文者の玄関先まで届けるための仕分けを行うことだ。仕分けには最新技術が用いられている。商品の箱に記載されたQRコードを専用の機械が読み取ると、商品はベルトコンベアで配送地域ごとのレーンに自動で振り分けられる。そこから人の手で細かい地域ごとに仕分けられたあと、ドライバーによって車に積み込まれ、客のもとに商品が届けられる。
県内のアマゾンの商品の配達は、これまでは委託を受けた配送業者が担っていたが、今回の施設の開設により、アマゾン独自の配送網による配達が可能に。アマゾンの地域配送部門の担当者であるダニエル・スンウォン・ジョンさんは「アマゾンが提供できる色んなサービスがあるが、それがフルで使えなかったというのは事実。いまからアマゾンが提供する100%のサービスをお客様が使えるのが一番大きなメリットだと思う」と話す。インターネット通販の拡大により、宅配便の取り扱い数が増加する中、今年4月の宅配便の再配達率は全国で約10.4%(国交省調べ)と大きな課題となっている。アマゾンの独自の配送網が使えるようになることで、これまでは一部の配送業者でしか対応していなかった注文の翌日配送のほか、対面しなくても商品を受け取ることが出来るいわゆる「置き配」などのアマゾンのサービスが、配送エリア内で活用できるようになった。置き配サービスの拡充により、再配達の量を少なくできるほか、ドライバーの負担軽減も期待される。ダニエルさんは「商品の再配達は大きな課題の1つ。効率を上げる、無駄を無くすといういろんな改善に取り組んでいる」と話す。そのほか、拠点開設により黒ナンバーの車の所有や保険の加入といった個人事業主が、アマゾンの商品の配達を担うことが出来る仕組みが県内に初めて導入されるなど、地域の雇用も生み出している。アマゾンは今後も利便性向上のため、配送網を拡大させていく考えだ。

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