公園に落ちている『危険な実』 見た目に「うわっ!」「怖い…絶対に使いません」

畑で収穫された野菜や果物だけでなく、野山に自生している植物の中にも、食べられるものがあります。
とはいえ、植物の無毒と有毒を見分けるのは、時にプロでも困難。
例年、キノコや山菜などで、判断ミスによる食中毒が発生しているため、注意が必要です。
「シキミの実が落ちているけど、決して料理に使わないで!」
2024年の秋、そんな注意喚起がネット上で注目を集めています。
シキミは仏事に使われる植物。線香や抹香に使われるほか、仏壇やお墓などに供えられてきました。
公園に植えられていることもあり、春には白い花を楽しむことができる、身近な植物です。
秋には、公園を散歩している際に、シキミの実を見つけることもあるかもしれません。
※写真はイメージ
実は、シキミの実は、スパイスの八角(ダイウイキョウ・スターアニス)とそっくり!
「八角が落ちていた」と勘違いして、持ち帰って料理に使うと、食中毒の症状で苦しむ可能性があります。
八角は、中国原産の『トウシキミ』の実で、甘く強い香りがあるのが特徴。中華料理の代表的な香辛料の1つとされ、実を放射状に付けた形をしています。
実の先端を見ると、どれも徐々に細くなって、種を包んでいるのが分かりますね。
※写真はイメージ
一方、シキミは日本の東北地方に自生する常緑樹。植物全体が有毒で、実も危険です。
都民の健康のため、食品などの情報を発信している、東京都健康安全研究センターは、次のように解説しています。
果実は有毒成分のアニサチンを含有し、誤食すると、嘔吐、意識障害、けいれんを起こし、重症の場合は死に至ります。
果実(袋果)の先端が鋭く尖るのが特徴です。
東京都健康安全研究センター ーより引用
どうやら、果実の形が少し違う様子。実際の写真がこちらです。
※写真はイメージ
本当に、実の先端が上向きにピョンと跳ねていますね。
覚えておけば、いざという時に危険を避けられるかもしれません。とはいえ、実の成熟度合いによっては、実のトゲが十分に確認できない場合もあることでしょう。
ネット上では、シキミと八角の実を見比べた人から、次のようなコメントが続出しています。
・怖い…絶対に使いません!
・知らなかった!これは確かに間違うから、気を付けないと…。
・うわっ!本当に似ているなぁ。拾ってしまいそう。
・シキミは神社とかにも生えていますよね。本当に身近。
・落ちてるシキミを八角と間違えた時、先輩から「やめて、危ないから買ったのだけ使って!」って注意された思い出がよみがえった。
過去には、「知人からもらった、八角に見える実で料理した結果、食中毒の症状で入院した」というケースが報告されています。
近所の人や親戚から、『拾った八角』をプレゼントされても、不用意に使わないよう気を付けましょう。
[文・構成/grape編集部]

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