第50回衆院選は27日、投開票された。裏金問題で揺れた福井2区の高木毅氏の落選が確実となった。
安倍晋三元首相の側近「安倍派5人衆」に名を連ね、2015年には復興大臣も経験。これまで当選8回を重ねてきた。だが、裏金問題では党員資格停止6か月の処分を受け、選挙でも公認を得られず、無所属で出馬。徒手空拳の戦いを強いられた。
連日、個人演説会を複数回開き、おわび行脚に奔走。裏金問題について「おごりがあった。深く反省し、一から出直す。初心に返る」と深々と頭を下げてきたものの、詳細については説明せず。有権者に反省が伝わらなかった形だ。
とどめは同じ釜の飯を食っていたはずの元自民党前職で高市早苗氏の夫でもある山本拓氏の出馬。取り戻そうとしていた保守層が分裂してしまう始末。ダブルパンチをかわすことはできなかった。