投資信託に詳しい人ほど「ポートフォリオに不満足」- 今後の課題は?

アドバンは2月15日、「投資信託の課題と今後の投資行動」に関する調査結果を発表した。調査は2023年11月6日~9日、現在、投資信託の取引を行っている20歳以上の男女207名を対象にインターネットで行われた。

投資信託に関する知識について質問したところ、過半数の人が「あまり知らない/全く知らない」(54.1%)と回答。中でも「あまり知らない」(48.3%)と回答した人が非常に多く、知識がゼロではないものの、知識に自信がないといった人が多いよう。

また、現在のポートフォリオに満足しているか質問したところ、「満足していない」(65.2%)が「満足している」(34.8%)を大きく上回る結果に。「満足していない」と回答した人に現在のポートフォリオに感じている課題を教えてもらったところ、「期待できる利回りが低い」(48.1%)がダントツの1位に。次いで、「手数料が高い」(31.9%)、「運用やチェックに手間がかかる」(31.1%)と続いた。

次に、現在のポートフォリオに満足している人・満足していない人の割合を、投資信託に関する知識別に集計したところ、投資信託に「非常に詳しい」と回答した人の87.0%、「ある程度詳しい」と回答した人の77.8%が、現在のポートフォリオについて満足していないことが明らかに。

これに対して、「あまり知らない」と回答した人は57.0%、「全く知らない」と回答した人は16.7%と、投資信託について詳しくない人の方が、ポートフォリオに満足しており、投資信託の知識量と満足度は反比例する結果となった。

続いて、新NISA開始後の投資行動について質問したところ、新たな投資信託の購入・買い替えを「考えている」(56.0%)と回答した人が過半数を超えたのに対し、「考えていない」と回答した人は27.1%にとどまった。

新NISA開始後に新たな投資信託の購入・買い替えを考えている人の割合は、投資信託について「非常に詳しい」と回答した人では87.0%、「ある程度詳しい」と回答した人では68.1%、「あまり知らない」と回答した人では45.0%、「全く知らない」と回答した人では16.7%となり、投資信託に関する知識が多い人ほど、新NISAをきっかけにポートフォリオを変えようと考えている人の割合が高く、投資への意欲の高さがうかがえた。

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