ドンキで発見された謎の自販機、驚きの正体に衝撃走る たった100円で「全人類を救う」と話題

近年は、飲み物以外の「変わり種」自動販売機も珍しくない。そんな中、ドン・キホーテに設置された一風変わった自販機が「本当にありがたい」と、話題となっているのをご存知だろうか。
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ことの発端は、9月中旬にとあるXユーザーが投稿した1件のポスト。
「購入者視点ではとても良い施策」「『マズいプロテインを飲み続ける』という大失敗をその場で回避できる」など、意味深なフレーズが並んだ投稿にはドンキ店頭で撮影したと思しき写真が添えられており、1台の自販機が確認できる。
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そして、なんとこちらは「プロテインバー」の自販機と判明したのだ。
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1本150円前後のドリンク類と比較すると、プロテイン商品はギャンブル的な側面も強い。なぜなら、プロテイン商品の多くは「kg」単位で販売されているからだ。
そのため消費し切るには一定の期間が必要であり、自分好みの味であれば問題ないが、その逆ならばもはや苦行。「あの味を選んでおけば良かった…」と後悔しながら、別のプロテインを新たに買うべく、せっせと「好みでない」プロテインを摂取する憂鬱な日々が続くのだ。
また、一定の量で販売されているということは、値段も「そこそこする」という点もネックである。
そのため、店頭で変わり種や新作のプロテインを見かけた際に「おっ」と目が留まることがあっても、安定志向を優先して新規開拓は避け、いつも通りの無難なプロテインを購入する人は多いことだろう。

だが、今回ドンキで発見された「プロテインバー自販機」ならば、多くのユーザーが抱えた不満を「お手頃価格の試飲」という方法で、見事解決してくれるのだ。
画期的なアイデアは人々のハートを射止め、前出のポストは投稿からわずか数日で1万件以上ものリポストを記録。
Xユーザーからは「職場にも置いてほしい」「この発想は天才」「ジムにも置いてほしい。真面目に需要あるでしょ」「すげぇ、こんなのあるのか…」「全人類が求めていたもの」「失敗すると本当に痛いから、救われる人多そう」といった具合に、驚きと称賛の入り混じった声が多数寄せられている。
果たして、こちらの自販機はどのような経緯で設置されたのだろうか…?
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ドンキを運営する「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(PPIH)に取材を行ったところ、同自販機の設置は今年4月に始まったものと判明。
取材実施の時点では2店舗のみの展開で、最初に「MEGAドン・キホーテ狩場インター店」(神奈川県)、その後は「溝ノ口駅前店」(同県)に設置されたという。
自販機設置の背景について、PPIH担当者は「いきなり3~4,000円の商品購入はハードルが高く、失敗したときのダメージが気になって購入をためらうお客様に向けた後押しにもなれば、と導入しました」と説明する。

また、同自販機で販売している『マイプロテイン』シリーズが購入できる実店舗はドンキのみ(コストコでも販売しているが、ドンキ商品とは内容量が異なる)という背景もあった。
そのため、自販機を通して『マイプロテイン』ブランドの認知度を向上し、且つプロテイン本体の売り上げに繋げることがドンキ、マイプロテインにとってのメリットになると判断したのだ。

記者もドンキ溝ノ口駅前店へ足を運んだところ、話題の自販機を発見。

気になる値段は1杯100円で、ラインナップはホエイプロテイン(ココア・抹茶)、EAA(グレープ)の3種が並んでいた。1杯当たりのたんぱく質は10g前後。

記者自身はプロテインに関してはかなり保守的なため、この3種のどれかを箱買いするとしたら、間違いなく「ココア」である。しかし「100円なら良いか」というノリで、普段ならば絶対選ばない「グレープ」のボタンを、迷わずプッシュしていた。

恐らくこの自販機がなければ、誇張抜きで「一生飲むことのなかった味」だっただろう。プロテインのグレープ味…お前、こんな味をしていたのか…。
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PPIHの担当者は同自販機の強みについて、「商品の購入をためらう方が気軽に試飲できる点以外にも、自販機での試飲をきっかけにプロテインを新たに飲み始める方が増える点や、プロテインそのものが多くの方に認知され、市場の活性化が期待できる点だと考えます」と強調。
これらの利点は確かに、多様なユーザーが来店・利用するドンキならではの強みに直結していると言えるだろう。

なお、プロテインバー自販機の今後の展開については「設置店舗数の拡大を予定しています」と、非常に心躍るコメントが得られた。
新規開拓に踏ん切りがつかない「迷えるプロテイン子羊」にとって、全国のドンキ店舗が最良の相棒となる日は、そう遠くなさそうだ。
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秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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