創業１３７年を迎えた佐倉市内唯一の味噌（みそ）蔵元「ヤマニ味噌」（同市並木町）で１９日、蔵開きイベント「第２回蔵まつり」が開かれ、昨年の２倍以上となる来場者約１５００人が目玉の味噌詰め放題に長蛇の列をつくり、老舗自慢の豊かな香りを楽しんだ。
イベントは新型コロナ禍の制限緩和などを踏まえて昨年初めて実施。特製ブレンド味噌の詰め放題は午前１０時の開始直後から正午まで列が途絶えない盛況ぶりで、少しでも多く積み上げようと“格闘”する子どもたちの歓声が響き渡った。
会場では、仕込みに使う昔懐かしい希少な木桶（おけ）や昭和初期の包装用掛け紙など貴重な資料の展示もあり、来場者は佐倉で明治時代から続く味噌作りの歴史に思いをはせていた。
同社担当者は「ゆくゆくは年１回だけでなく、定期的に蔵を見てもらえる環境としたい」と意気込んだ。