自宅でパイプ銃製造、懲役3年実刑 千葉地裁「危険性高く、安易」 1丁と火薬10袋没収

自宅で殺傷能力のあるパイプ銃を製造したなどとして、武器等製造法違反(無許可製造)などの罪に問われた家電修理業、田代靖士被告(26)=千葉市緑区=の判決公判が17日、千葉地裁であり、松本圭史裁判長は懲役3年(求刑懲役5年6月)の実刑判決を言い渡した。パイプ銃1丁や火薬10袋の没収も命じた。
松本裁判長は判決理由で「パイプ銃と火薬はインターネットで製造方法を調べ、試行錯誤して改良を重ねたもので計画性がある。銃は十分な威力を持つ発射能力を備え、危険性が高い」と指摘。「被告は社会を良くするために行動する決意の証しだったなどと供述するが、危険性に思いを至らせることなく、安易に犯行に及んだ意思決定は強い非難を免れない」とした。
判決によると、被告は昨年7~9月ごろ、自宅で鉄製のパイプ銃1丁と火薬を製造。同年12月15日、その銃や、麻薬成分を含むキノコを所持した。

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