洗濯機を置くのは避けて NGな場所に「気を付けます」「移動させる」

引っ越しをする際、洗濯機の置き場所で頭を悩ませた経験のある人もいるかもしれません。
洗面脱衣所に設置場所を確保するのがベストではあるものの、さまざまな事情により別の場所への設置を検討せざるを得ないケースもあるでしょう。
洗濯機を安心・安全に使うためには、設置を避けるべき場所があることをご存じですか。
製造・販売もととしても知られる東芝ライフスタイル株式会社の公式サイトより、設置しないほうがよい場所の条件について解説します。
東芝ライフスタイル株式会社が公式サイト上で、「洗濯機を設置しないほうがよい」と教えているのは以下のような場所です。
・水がかかる恐れがある場所
・冬季に凍結する恐れがある場所
・直射日光が当たる場所
・床面が弱い場所
・滑りやすい場所
・発熱器具の近くや有機溶剤を吸う場所
洗濯機は、水を使って衣類を洗います。その性質上、「水に強いのでは」と思う人も多いかもしれませんが、実はこれは大きな誤りです。その理由について、以下のように解説しています。
浴室、ベランダのように水がかかる場所は、感電や漏電による火災のおそれがあります。
東芝ライフスタイル株式会社 ーより引用
洗濯機を動かすためには電気が必要で、水濡れリスクは無視できません。洗濯槽内に水をためることはできても、本体すべてが濡れるような使い方や設置場所は想定されていないのです。
賃貸アパートでは洗濯機の設置場所がベランダにある物件も時折見かけますが、安全面を考えるなら避けたほうがよいでしょう。
もう一点注意したいのが、直射日光についてです。洗濯機本体に使われているプラスチックは、紫外線の影響により色褪せ・劣化します。徐々にもろくなり、破損や故障の原因にもなるので十分に注意してください。
洗濯機の設置予定場所の近くに窓がある場合、日光の入り方にも注意しましょう。時間や季節によっても、日が当たる場所は違ってくるもの。さまざまな目線で、負担の少ない場所を選びましょう。場合によっては、保護カバーを使用するのもおすすめです。
洗濯機や水栓内の水が凍結すれば、故障や水漏れの原因になります。洗面脱衣所は、家の中でも北側に位置するケースも多いでしょう。特に寒冷地では、凍結させないための工夫も意識してみてください。
また、床面が弱い場所に設置すると、運転時の音や振動がより大きくなってしまいます。タイルのように滑りやすい場所では、動作中に洗濯機が動き、エラーの原因になる可能性も。安定感についても、厳しく確認しておきましょう。
※写真はイメージ
洗濯機を安全に使うためには、設置場所の選び方や設置方法が極めて重要なポイントです。
東芝ライフスタイル株式会社が伝えているとおり、床面の状態にもぜひ注目してみてください。設置予定場所の強度が足りていない場合、別売部品を使って補強する方法もあります。
また、感電を防ぐためにアース線を取り付けることも重要なポイントです。洗濯機周りにアース線を取り付けられるコンセントを確保できるかどうかも、ぜひ確認してみてください。
「コンセントはあるものの、アース線には対応していない…」という場合、電気工事店に依頼し、アース工事をする必要があります。
浴室やベランダへの設置を避けたとしても、洗濯槽内で水を使う以上、漏電リスクはゼロではありません。アース線はしっかりと取り付けてから使用をスタートしましょう。
洗濯機の設置場所について、「電源と水栓、スペースさえ確保できればどこでもいいと思っていた…」という人も多いのではないでしょうか。
東芝ライフスタイル株式会社の公式サイト情報も参考にして、設置しないほうがよい場所についても、ぜひ意識してみてください。洗濯機を長く安全に使用できるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]

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