ネスレ日本は今秋、「ネスレ ミロ オトナの甘さ」をリニューアル発売すると発表。おいしさはそのままに、鉄の配合量を約2倍に強化することで、1杯で1日分の鉄分を摂取できるようになります。9月19日に開催された、メディア向け説明会の内容をレポートします。
■大人が飲みたい栄養成分を求めてリニューアル
「ネスレ ミロ」は国内では1973年に発売され、成長期の子どもをサポートする栄養機能食品として長く飲用されてきました。子どものころに飲んだ思い出の味として記憶に刻まれている人も多いのではないでしょうか。
「ネスレ ミロ」は子どもだけではなく大人にとっても重要な栄養素を含んでおり、そのことがコロナ禍の2020年にSNSで話題になりました。この出来事をきっかけに大人の飲用者が増加し、「特にお子様のいない家庭において、購入率が大きく増加しました」と、同社飲料事業本部 液体飲料 ホワイトカップ&ミロ ビジネス部 ブランドマネージャー 中濱航太氏は話します。
そういった飲用者属性の変化に対応すべく2021年に誕生したのが「ネスレ ミロ オトナの甘さ」です。ターゲットに合わせて甘さ控えめの味わいにして発売した結果、購入者の約70%は大人(子を持たない世帯)となり、狙い通り従来品とは異なる属性に広く受け入れられました。
手軽に栄養摂取ができる「ネスレ ミロ オトナの甘さ」をさらに多くの方に飲用してほしいという想いのもと、メインターゲットとする大人の女性が特に求めている栄養成分”鉄”の配合量を約2倍に強化したのが今回のリニューアルです。
新「ネスレ ミロ オトナの甘さ」は、鉄の配合量を従来品より増やしたことで、1杯の飲用で1日分の鉄分(6.8mg)を摂取できるようになりました。鉄を増やしても従来品同様に美味しく飲用できる点にこだわったといい、「社内の開発チームと連携をしながら、何度も試飲を重ねて開発しました。実際に飲んで、変わらない美味しさを感じてほしいです」とアピールします。
こだわりは味のみならずパッケージデザインにも工夫を凝らし、店頭に並ぶ製品を目にした際、ひと目で”1日分の鉄分を配合”していることが伝わるデザインに仕上げました。
中濱氏は、「今回リニューアルする『ネスレ ミロ オトナの甘さ』は大人の方をメインターゲットとして販売していますが、ミロブランド全体としては『ネスレ ミロ』を含め、大人の方からお子さんまで、全ての方の毎日の健康をサポートするというところを目指して今後も取り組んでいきます」と意気込みを語りました。
「ミロ オトナの甘さ」は手軽に鉄分を補える飲み物
発表会には女子栄養大学 栄養学部 栄養生理学研究室教授で栄養学博士の上西一弘先生も登壇し、「鉄」の摂取と健康についての解説を行いました。
鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素ですが、鉄を含む料理の配合量を見てみると、1日に必要な摂取量を継続して摂取するには意識と工夫が必要なことがわかります。
特に女性は、毎月の月経で鉄の排出量が高く鉄不足になりやすい傾向にありますが、鉄の平均摂取量をみてみるとほぼ全ての年代で摂取量が不足傾向にありました。
鉄不足がもたらす影響について、「不足状態が継続すると体内に十分な酸素が行き渡らなくなり、頭がぼーっとしたり体が重くなるなど、さまざまな不調をもたらします」と上西先生は警告します。「鉄不足を防ぐためにはバランスのよい食事や飲み物から摂取をすることが望ましく、鉄の配合量が高い『ネスレ ミロ オトナの甘さ』も鉄摂取を補う食品として有効です」と続けました。
■アレンジレシピで、ミロをさらにおいしく
ミロは牛乳に混ぜて飲むのがベーシックな飲み方ですが、毎日飲む中で味の変化がほしい……という人はアレンジレシピがおすすめです。発表会では、女子栄養大学の学生が考案したというシェイクアレンジが紹介されました。
「ネスレ ミロ オトナの甘さ」、凍らせたバナナ、調整豆乳、無糖ヨーグルト、きなこをミキサーで混ぜるだけの簡単レシピですが、飲みごたえもありそうですし何よりおいしそう。
リニューアル後の「ネスレ ミロ オトナの甘さ」(547円 / 160g)は、9月以降順次切り替えて販売されるそうです。手軽においしく鉄分摂取ができる同商品、ぜひ試してみてはいかがでしょう。