世界最大のトカゲ「コモドオオトカゲ」、別名「コモドドラゴン」が23日から名古屋の東山動植物園で一般公開されるのを前に、22日報道公開されました。
カワイイ顔で鶏を丸のみ “捕食スイッチ”入ると…世界最大のト…の画像はこちら >>
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22日、東山動植物園で報道公開されたのは世界最大のトカゲ「コモドオオトカゲ」、別名「コモドドラゴン」の「タロウ」です。“現代の恐竜”とも言われる絶滅危惧種の「タロウ」は13歳のオスで、体長2メートル70センチ、体重は50キロ。「タロウ」がシンガポールから日本にやってきたのは、7月17日。貨物機で成田空港に到着しました。
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(シンガポール動物園 タロウの元飼育員)「タロウは好奇心旺盛で、やんちゃな男の子です。私たちの言うことを全然聞いてくれない」「タロウ」が生まれ育ったシンガポール動物園を旅立つ時の映像には、差し出されたエサにかぶりついた後、自らゆっくりと輸送用の木箱の中へ入っていく様子が捉えられていました。その後、30時間に及ぶ長旅を終えて、約5000キロ離れた東山動植物園へとやってきたのです。
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あれから1か月余り、いよいよ8月23日から一般公開が始まることに。前日の22日、東山動植物園を訪れたのは…。(iZoo 白輪剛史 園長)「本当にコモドドラゴン見たくて」爬虫類研究家として知られる、伊豆の体感型動物園「iZoo(イズー)」の白輪剛史園長です。
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白輪園長に、コモドドラゴンの優れた能力などについて伺いました。(iZoo 白輪剛史 園長)「(舌を出すのは)空気中の粒子を嗅ぎ入れて、口の中に取り込んでいる。さらに激しくなり、(捕食)スイッチが入った。いまエサの在りかを探している」なんとコモドドラゴンは数キロ先の獲物の匂いを嗅ぎ分けることができるのです。
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展示されるスペースは、かつてのゴリラ舎。「タロウ」のために動物園が様々な配慮をしているのが分かると話します。(iZoo 白輪剛史 園長)「限られた範囲の中で、上下したり泳いだりする環境をつくるのが大切。退屈にならない。紫外線が強いライトがついている。室外と同程度の紫外線を浴びることができる。(紫外線を浴びないと)成長しない」
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今回「タロウ」が東山動植物園に来てからの食事シーンの映像も公開されました。(飼育員)「きょうは鶏肉(丸ごと1羽)をタロウにあげます」獲物を丸のみしてしまうコモドドラゴン。あっという間にたいらげた「タロウ」は満足げ。コモドドラゴンは肉食で、イノシシやシカなど大型哺乳類も捕食します。口の中には強力な毒があり、噛みつかれた獲物は死に至ります。
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(飼育員)「実際に、どれだけ大きいのか、見てもらうのもあるんですけど。タロウ自体の顔が、けっこうカワイイ顔をしているので、好きになってもらいたいなと思います。全国から来ていただければ幸いです」
では、なぜ「タロウ」が東山動植物園で暮らすことになったのか。元々は東京の上野動物園で飼育されていたメスのコモドドラゴン「ヨーコ」が2008年4月、繁殖のためにシンガポール動物園に貸し出されたことに始まります。
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その後「ヨーコ」は、めでたく「タロウ」を出産。すくすくと成長した「タロウ」は所有権のある上野動物園に移される予定となっていましたが、上野動物園の飼育スペースが不足。そこで、以前からコモドドラゴンの誘致を目指していた東山動植物園が、今回迎え入れることになったのです。
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コモドドラゴンの展示は日本では東山が唯一。「iZoo」の白輪園長は、この点について。(iZoo 白輪剛史 園長)「(Q:大人気者になる?)間違いなく、なる。日本で、ここでしか見られないですから。静岡から見守ります」これまでも話題の動物に多くの人々が魅了されてきた東山動植物園。「タロウ」も「令和のアイドル」になることは間違いないでしょう。