嵐が接近する町で、人々が向かった『場所』とは?「人類に希望が見えた」

2024年8月初旬、熱帯暴風雨『デビー』がアメリカのサウスカロライナ州を通過し、一部の地域に大雨をもたらしました。
その数日前、『デビー』による洪水が予想される地域では、人々が避難を開始。
動物保護施設『ドーチェスター・ポーズ』は、まさに洪水の危険地域に位置していて、動物たちが暮らす建物を含む施設全体が水に浸かる可能性があったのです。
この時、施設には300匹以上の犬や猫がいて、それらの動物たちを安全な場所に避難させる必要がありました。
そこで『ドーチェスター・ポーズ』はFacebookで、動物たちの緊急避難先を募集。
「嵐が過ぎるまでの数日間、犬や猫を一時的に預かってください!」と呼びかけたのです。
この投稿の翌朝、『ドーチェスター・ポーズ』の玄関には驚くべき光景が広がっていました。
門の外で、動物たちを預かるためにやってきた人たちの車が長い列をなしていたのです!
その数時間後、『ドーチェスター・ポーズ』が投稿した動画に映っていたのは、空っぽになった施設。
なんと収容されていた347匹の犬や猫すべてが、心優しい人たちの家に避難することができたのです!
『ドーチェスター・ポーズ』は「私たちは困っている動物たちのために地域の人たちが立ち上がってくれたことに驚き、感謝し、大喜びし、謙虚になり、誇りに思っています」と、協力してくれた人たちに感謝をつづりました。
この出来事は大きな感動を呼び、たくさんの喜びのコメントが寄せられています。
・車の長い列を見て泣いてしまった。あなたたちみんな、素晴らしいよ!
・困っている誰かを助けようと、団結する人たち。人類に希望が見えた。
・避難した動物たちがそのまま家族になれたらいいな。
動物たちが避難を終えてから数日後、『ドーチェスター・ポーズ』の施設は『デビー』によって水浸しになったといいます。
しかし、スタッフたちが片付けなどに追われている中、嬉しい知らせが入って来たのだそう。
動物を一時的に預かっていた人たちが続々と正式に里親になると決めたのです!
同年8月9日の時点で20匹の動物に家族ができたとのこと。これからさらに増える可能性もあるでしょう。
熱帯暴風雨やハリケーンが近付くと、食料品の備蓄や浸水対策など、準備が急がれて慌ただしくなるものです。
そのような状況で、こんなにも多くの人が動物たちを守るために駆け付けたことに、心が温かくなります。
この出会いをきっかけに、1匹でも多くの動物たちに家族ができるといいですね。
[文・構成/grape編集部]

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