ハラスメント行為が認定された、岐阜・池田町の岡崎和夫町長(76)が25日、会見を行い、職員や町民に謝罪した。岡崎町長は女性職員ら15人に対するセクハラが昨年7月に発覚。この日、辞職願を提出した。
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女性職員らに対する複数のセクハラが認定された岐阜県池田町の岡崎町長は25日、町議会議長に辞職願を提出した。26日の臨時議会で同意が得られれば、同日付で辞職となる。
岡崎町長は記者会見で「相手がそう思ったのなら、そう思わざるを得ない。自分勝手で、裸の王様だった」と述べ「心からおわびを申し上げたい」と陳謝。セクハラ行為をしている認識はあったとし「当然そういう思いはあったんですけど、そういう行動に出てしまった」と自然体でやってしまったことを明かした。
岡崎氏は町職員を経て、2003年町長選で初当選し、現在6期目。辞職に伴う町長選には出馬しないという。町の第三者委員会が今月24日に町に提出した報告書によると、15人の体に触ったり抱きついたりしたと認定。4日連続町長室に呼び出され、下半身を触ったケースも。同委員会は「言動を内省し改善する態度が見受けられない」として、辞職を求めていた。
第三者委は、職員や元職員の計約840人を対象としたアンケートを実施。その後、当事者に聞き取りし、約20年前からセクハラがあったと認めた。服の上から陰部を触るなどの深刻な被害に遭った対象者とは、23年5月に示談していた。
岐阜県では、3月に岐南町の小島英雄町長(74)が少なくとも99に及ぶ言動をセクハラと認定され、辞職していた。