「綿あめ」に発がん性? インドで販売を禁止する自治体が続々

インドでは現在、子どもに人気の菓子「綿あめ」に発がん性があるとして、複数の自治体が相次いで販売を禁止しているという。BBCが報じた。
遊園地や縁日、子どもが集まるイベントには欠かせない綿あめ。インドではブディ・カ・バール(老婆の髪)とも呼ばれ、鮮やかなピンク色が特徴だ。
今月はじめ、ポンディシェリ連邦直轄領が綿あめの販売を禁じ、これを受けて他の州も綿あめの成分のサンプル検査に踏み切ったという。
先週には南部のタミル・ナードゥ州で、サンプルから発がん性物質が検出され、州内での販売が全面的に禁止された。チェンナイ市の食品安全担当官は、The Indian Express紙に「綿菓子に含まれる汚染物質は、がんを引き起こす可能性があるだけではなく、体内のあらゆる臓器に影響を及ぼす」とコメントしている。
発がん性物質は、綿あめをピンク色に染める染料「ローダミンB」に含まれていたと見られている。ローダミンBは主に繊維や皮革、紙などの染色に使われるが、ヨーロッパと米カリフォルニア州では発がん性があるとして食用色素としての使用が禁止されている。
「New India Express」紙によると、首都デリーの食品安全当局も綿あめの販売禁止を推進しているといい、この動きはインド全体に波及する可能性がある。

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