新潟市の岩室温泉では、個性豊かなひな人形を見ながら街歩きを楽しめる春の風物詩「岩室温泉ひな巡り」が2月22日に始まります。今年は1月の地震で宿泊キャンセルが相次ぐなど風評被害を受けた温泉街を盛り上げようとの願いも込められています。
22日、新潟市西蒲区の岩室温泉で始まる「岩室温泉ひな巡り」。
旅館や商店など温泉街の31か所の会場に個性豊かなひな人形を展示していて、今年で10回目の開催です。
【桶屋美圭アナウンサー】
「会場の一つ、慶覚寺では十段飾りが迎えてくれます。圧巻の光景が広がっています」
竹灯篭の優しい灯りに照らされ、180体のおひな様が並ぶ慶覚寺本堂のほか、メイン会場となるのは、かつて芸妓の置屋だった建物を改装した能面アトリエ「無匠庵」。
風情ある建物には北前船で運ばれてきた江戸時代の珍しいひな人形などが飾られています。
また、今年は能登半島地震で甚大な被害を受けた被災地へ想いを寄せようと、石川県輪島市の伝統工芸・輪島塗のひな人形を展示しています。
【岩室温泉ひな巡り実行委員会 竹内みよ子さん】
「皆さんのことを思いながら、早く復興していただきたいという思い」
一方…
【岩室温泉ひな巡り実行委員会 竹内みよ子さん】
「岩室は、そんなに家が壊れたりすることはなかったみたいだけど、風評被害で結構大変な思いをされていると聞いているので、ひな巡りで春を迎えて、みんなで元気にお客さんをお迎えできれば」
地震による風評被害で旅館の宿泊キャンセルが相次いだ岩室温泉。
今年のひな巡りには元気な温泉街を発信し、「街を盛り上げたい」という願いも込められています。
そんなひな巡りでおひな様と一緒に楽しめるのが、期間中、温泉街の飲食店8店舗で提供される特製のひなランチです。
20日は一足先に試食会が開かれ、花なり亭の海鮮丼を頂きました。
【桶屋美圭アナウンサー】
「非常に色鮮やかで見た目からも春を感じます。色々なおひな様を見て歩きながら、こうした特製ランチを食べられるのは非常に春を感じられます」
【岩室温泉ひな巡り実行委員会 竹内みよ子さん】
「おひな様は優しいので、お天気の日に歩きながらおひな様を見ていると、ほっこりとして、それだけで元気になる。そういうふうに、おいでになって楽しんでいただけたら」
岩室温泉ひな巡りは2月22日から3月10日まで開かれます。