負債額は2社で5億円超…紙媒体から電子媒体への移行が加速…印刷業者が自己破産を申請【新潟】

新潟市江南区の野崎印刷と関係会社のリアリティーが事業を停止し、自己破産を申請したことが分かりました。

民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によりますと、野崎印刷は1949年創業の印刷業者で、チラシ・パンフレット・名刺・帳票や包装紙など紙媒体の印刷を主力に、ゴルフボールなどの立体物への印刷も手掛けていました。

下越の企業・金融機関や官公庁などを得意先として一部、長野県や東京都内にも得意先を確保。小ロットや短納期の案件にも対応し、2017年3月期には年売上高約2億7500万円を計上していました。

しかし、その後は紙媒体から電子媒体への移行が加速。紙媒体の印刷需要低迷に伴い、売り上げの減少傾向が続く中、2020年に入り、新型コロナウイルス感染拡大の影響から各種イベント関連の受注が落ち込み、2021年3月期の年売上高は約1億9300万円に減少。その後、販促サポートなど印刷以外の受注拡大を狙いましたが、2023年3月期の年売上高は2億円弱にとどまり、4期連続の赤字で大幅な債務超過が続いていたということです。

負債は野崎印刷が債権者39人に対し、約4億3700万円、リアリティーが債権者約11人に対し、約6600万円で2社あわせて約5億300万円に上っていました。

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