インターネット・オークションを使って商品代金名目で現金をだまし取ったとして、神奈川県警捜査2課などは7日、詐欺の疑いで同県横須賀市汐入町、自称パソコンインストラクター黒岩琢美容疑者(40)を逮捕した。
同容疑者は、昨年1年間で計1906件、5000万円相当の同様詐欺を働いたとみられる。兵庫、愛知、石川、愛媛、宮城各県などを含め被害届が15件出ているという。同課などは今後、余罪についても同容疑者を追及する方針。
調べによると、黒岩容疑者は昨年8月と10月ごろ、ネットオークションにデジタルカメラとパソコン用プリンターを出品。落札した横浜市保土ケ谷区の39歳と40歳の会社員に指定した銀行口座にそれぞれ数万円を振り込ませ、だまし取った疑い。
クレームが多い相手には返金したり、商品を量販店などで買って送ったりしており、実害は約2600万円とみられる。
調べに対し、同容疑者は「生活費が欲しくてやった」などと供述しているという。