「不衛生」「もっと大事なことが」立民議員 野田元首相と素手で国会トイレ清掃アピールも逆効果

《「国会掃除に学ぶ会」の設立総会に参加。総会の後には、野田佳彦元内閣総理大臣や参加者の皆さんと国会内のトイレを清掃しました。改めて掃除の意義と深さを学ぶ機会になり、これからも実践していきます》
12日14日、Xにこう投稿したのは立憲民主党・神奈川県13区総支部長の太栄志衆院議員(ふとり ひでし、46)。野田佳彦元首相(66)らと国会内のトイレを清掃したと報告したが、“清掃方法が不潔”だとして波紋を呼んでいる。
添付された写真には、赤いジャージを着た太議員がしゃがんで清掃する姿が。小便器の上部に右手を添えながら、左手に持った黄色いスポンジで小便器横の壁を真剣な表情で磨く様子が収められていた。
さらにその奥には、青いジャージを着用した野田議員が雑巾で壁を磨く姿があった。野田議員はマスクを着用していたものの、太議員と同じく素手で清掃しているように見える。
懸命にトイレ清掃する姿をアピールした太議員だが、コメント欄には称える声はさほど寄せられていないようで……。369件の「いいね」に対して、1310件以上もの引用リポストでは“不衛生”を指摘する声が相次いでいる(15日15時時点)。
《テツandトモ…ではないのね。大事なことは清掃員の仕事の邪魔をすることじゃなく、清掃員にいつも敬意を払い、汚さぬように丁寧に利用すること》《不衛生で迷惑すぎるのでまじでやめてほしい。掃除なめてる》《素手で掃除するのは勝手だけど、その手で握手してくんじゃねえ!!》《なぜ素手なんだ。手袋をするのはトイレ掃除の基本じゃないか。公衆衛生は学ばなかったのか。その手で他者と握手したりするおつもりなのか》
「『国会掃除に学ぶ会』は’08年10月に発足し、超党派議員で行われている清掃活動です。野田議員は初回も参加していたようです。昨年11月には、自民党の西田昭二衆院議員(53)も参加したことをブログで報告。その際に掲載された写真では、西田議員は使い捨てのゴム手袋をして清掃する姿が収められていました。衛生観念や方法は、議員によって様々なようです」(社会部記者)
加えて、タイミングも悪かったようだ。政界では現在、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる“裏金疑惑”が問題視されている。にもかかわらず、“野党第一党の議員が真剣に取り組んでいるのがトイレ清掃とは”と落胆した人も少なくなかったようだ。
《自民がスキャンダルでピンチに陥ってる最大のチャンスに、トイレ掃除はないだろ》《なんて気楽な!もっと大事なことがあるでしょう 国民のための政治をしてください!!》《トイレよりもずっと汚いところをなんとかしてくださいよ…明後日の方向行ってないでさ…本当にガッカリさせられる…》《ふ~、すごいなこれは。自民党のスキャンダルの嵐の中、政権交代をアピールする大チャンスのタイミング。その時にやるのがトイレ掃除パフォーマンスとは。国民が求めているのは元からピカピカな国会議事堂の便所掃除ではない。この国の政治をクリーンにすることだ》
懸命にトイレをクリーンにする姿は、かえって有権者の感情を逆なでてしまったようだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする