2025年桜開花・満開予想(第4回)3月下旬から開花ラッシュ…の画像はこちら >>
今日12日(水)、日本気象協会は「2025年桜開花・満開予想(第4回)」を発表しました。今年の桜前線は愛媛県の宇和島からスタート予想。桜の開花・満開はともに、西・東日本ではおおむね平年並みのところが多く、北日本では平年より早くなるところが多いでしょう。
開花予想日(主な地点)
開花の傾向
2025年の桜の開花は、西日本ではおおむね平年並み、東日本と北日本は平年並みか早い見込みです。今年の開花は、3月16日に愛媛県の宇和島からスタートし、22日には宮崎や東京で、23日には鹿児島、高知と続き、24日には福岡、25日には名古屋、27日には広島や大阪でも開花し、3月下旬は開花ラッシュとなる見込みです。4月1日には富山で、2日には金沢や仙台でも開花し、桜開花前線は、北陸・東北を北上するでしょう。14日に盛岡や秋田で、19日には青森で開花した後、23日には北海道の松前、24日には函館で開花し、大型連休中にかけて桜開花前線は北海道を北上する見込みです。※宇和島は気象台の標本木ではなく日本気象協会の独自観測地点です。
満開の傾向
2025年の桜の満開は、開花の傾向と同じく、西日本でおおむね平年並み、東日本と北日本は平年並みか早いでしょう。満開のスタートは、開花と同じく愛媛県の宇和島で、3月27日の満開となりそうです。その後、3月末までに宮崎・高知・東京・横浜などで満開を迎えた後、4月上旬は、福岡・広島・名古屋・大阪・金沢・仙台など、九州から東北南部の広い範囲で満開となるでしょう。東北北部では、19日に秋田、21日に盛岡、22日には青森で、北海道では、28日に函館、29日には札幌で満開を迎え、大型連休中は、広く満開の桜を楽しめるでしょう。
各地方の気温経過と今後の気象条件
西日本と東日本では、2月はたびたび強い寒気の影響を受け、厳しい冷え込みになりました。2月末から3月初めは、各地で今年一番の暖かさとなりましたが、その後は関東の平地でも積雪となるなど、寒暖差が大きくなっています。この先3月下旬にかけて、一時的な寒の戻りがありますが、気温は平年並みか高くなるとみられます。このため、平年並みの開花と満開になるところが多いでしょう。一方、北日本では、この冬の気温がおおむね平年より高く推移しました。この先、3月から4月にかけても平年より気温が高めの傾向が続くため、桜の開花・満開ともに平年より早い所が多い見込みです。
今日12日 東京の標本木は?
上の写真は、今日12日午前11時頃の東京都千代田区靖国神社にある桜の標本木です。まだつぼみは固そうに見えますが、少し膨らんできた様子が分かります。今後の暖かさで日ごとに変化していく様子に目が離せません。なお、標本木で5~6輪以上の花が咲いた最初の日を、桜の開花日としています。ご近所の桜のつぼみの様子にもぜひ、ご注目ください。
【言葉の説明】
平年:1991~2020年の平均値かなり早い :平年よりも7日以上早い早い :平年よりも3日から6日早い平年並 :平年との差が2日以内遅い :平年よりも3日から6日遅いかなり遅い :平年よりも7日以上遅い