【今帰仁】今帰仁村立兼次小学校は2月12日、日本舞踊家の花柳琴臣さん、紅型作家の道家良典さんと由利子さん夫妻を講師に迎え、同校体育館でキャリア教育講演会を開いた。児童が制作した「桃太郎」が描かれた紅型の羽織を花柳さんに贈呈し、その羽織を着た花柳さんがお礼の演舞を披露した。
紅型羽織は「琴臣さんに羽織を贈ろう琉球紅型プロジェクト」として3年生が道家さん夫妻の指導を受けながら制作した。
体育館では、羽織が完成するまでの工程をプロジェクターに映し出しながら説明。琴臣さんは、各学年と対話形式で交流しながら、桃太郎はなぜ「桃」なのかなどを紹介した。
3年生が紅型羽織を琴臣さんにプレゼントすると、琴臣さんは「踊りの衣装をデザインから染めまで仕立てていただくのは初めてでとても感動しています」と喜んだ。その上で「これからは3年生が作ってくれたこの羽織を着て、世界で紅型の素晴らしさを発信するという夢ができました」と話した。
羽織をまとった琴臣さんが、舞台上で「桃太郎」を演じると、児童は真剣な表情で見入った。鑑賞後「羽織は色とりどりで、表情もすぐに変わってすごかった」と話した。最後に全員で桃の形を手で作り、記念撮影した。(赤嶺幸代通信員)児童から贈られた紅型羽織、日本舞踊家と舞う 「世界に魅力発信…の画像はこちら >>