寒ブリの不漁が続いていた新潟県佐渡市で12月8日、寒ブリの大漁を祈願するまつりが行われました。すると、その願いが届いたのか、9日、佐渡の市場では今シーズン一番の寒ブリの水揚げがあり、関係者からは喜びの声が聞かれました。
8日、佐渡市で行われた『寒ブリ大漁まつり』。
寒ブリを多くの人に味わってもらおうと毎年行われていますが、不漁の影響で8日は福井県などから寒ブリを60本ほど仕入れて、切り身などを販売しました。
佐渡産の寒ブリのお目見えとはなりませんでしたが…“ブリレース”ならぬ、ヒラマサを使ったレースやあら汁の販売などが行われ、会場はにぎわいを見せていました。
【来場者】
「最高。温まる」
海の恵みに感謝しながら寒ブリの大漁を願った祭りから一夜明け、セリ人が囲んでいたのは大量の寒ブリ!
9日は今シーズン最多となる56本が水揚げされ、市場は活気であふれました。
【内海府漁業生産組合 本間信俊 組合長】
「待ちに待っていた。寒ブリまつりで願いを込めて来てもらって、率直に言ってうれしい」
気温と海水温が下がったことで、佐渡沖にも寒ブリが回遊してきたと考えられるということです。
【セリ人 木村章平さん】
「漁師さんも魚屋さんもセリ人も気持ちが高まっている。12月はもう少し期待を持っていきたい」
寒ブリの水揚げは来年2月ごろまで続く見込みです。