換気扇に水気は厳禁! 一体なぜ? 「そんなコトに」「覚えておく」

年に一度の大掃除で、キッチンの換気扇のお手入れを行う人も多いでしょう。
換気扇の掃除は手間がかかる上、頻繁に掃除をする場所ではないため、正しい方法なのか迷うこともあるかもしれません。
厨房機器の販売やアフターサービスを行っている『富士ホールディングス株式会社』の公式サイトから、換気扇掃除の注意点とその理由について紹介します。
換気扇を安全に使うためにも、守るべきポイントをしっかりと学んでおきましょう。
※写真はイメージ
『富士ホールディングス』の公式サイトでは、換気扇の掃除後について以下のように説明しています。
汚れを落とした後は、洗剤が残らないように水洗いをし、水気を取ってから取り付けてください。
富士ホールディングス株式会社 ーより引用
換気扇の部品に水気が残っていると、故障を招く恐れがあります。
掃除をした後は水気をしっかり拭きとるか、完全に乾かしてから部品を取り付けてください。
また部品をすべて取り付けた後は一度運転し、異音がしないかを確認します。
なお変色や変質を防ぐためにも、中性洗剤か専用の洗剤を使用しましょう。
※写真はイメージ
換気扇掃除の手間を減らすため、市販の不織布フィルターを取り付けている人もいるでしょう。
実は、安全面において不織布フィルターの使用は推奨されていません。
換気扇の設置について、以下のように法令で定められています。
・フィルターはガスコンロ等の火元から80㎝以上の距離を取ること
・フィルターは不燃性の素材であること
・換気扇の下端までの高さは100㎝以下であること
・不燃性以外のものを設置する場合は、ガスコンロ等の火元から100㎝以上離すこと
不燃性のものもありますが、ほとんどの不織布フィルターが『燃える恐れがある素材』です。
また、一般的な家庭の換気扇は80~85㎝の高さに設置されています。
不燃性以外の不織布フィルターをガスコンロの火元から100㎝以上離すことは、物理的に不可能です。
そのため、メーカーは不織布フィルターの使用を全面的に禁止しています。
さらに、不織布フィルターを取り付けることで換気扇の吸い込み不良となってしまう恐れもあります。
「油汚れを付きにくくするためにフィルターを付けたい」場合は、メーカーが扱っている純正のフィルターを使うようにしましょう。
金属製のフィルターやオイルガード等は、1か月に一度程度を目安にお手入れを行うのがおすすめです。
定期的にきれいにすることで、換気扇掃除の手間もグッと楽になりますよ。
[文・構成/grape編集部]

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