オスプレイよりも複雑そう…。
アメリカの航空機メーカーであるベル・テキストロンは2024年12月4日、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)と共同で研究している最新設計の垂直離着陸可能な有人航空機および無人航空機のXプレーン(実験機)モデルの風洞試験を完了したと発表しました。
「まるで折り畳み式オスプレイ!」驚愕の異形機が発表される 今…の画像はこちら >>完成予想図として公開された最新の垂直離着陸機(画像:ベル・テキストロン)。
この研究はインフラ攻撃や大規模災害により従来の滑走路が使えない場合に備え、滑走路を利用せずに高速での飛行を可能にする、Xプレーン開発を目的としたプログラムの一環となっています。
現在、コンセプトデザインとして公開されているCGで明らかになっている情報によると、垂直離陸時はオスプレイのようにサイド・バイ・サイド・ローターを使いホバリングします。その後、高速移動モードになる段階でローターブレードを折りたたみ、ターボファンエンジンで飛行する機体が想定されているようです。
ベル・ヘリコプターによるとこの技術が実用化されれば「ヘリコプターのような多用途性とジェット機のようなスピードを兼ね備えることができる」とのことです。
また、今回ウィチタ州立大学にある国立航空研究所で行われた風洞試験については「この試験で、飛行中のローターの折りたたみ及び展開行う際の航空機の安定性と制御性が検証された」としており、実機の開発に向けて大きな前進があったようです。