米大リーグロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は5日、那覇市議会の議場で市特別栄誉賞の贈呈式に臨み、英語でスピーチした。全文訳は次の通り。
みなさんこんにちは。まず始めに、那覇市議会議長、市長、市議の方々、那覇と沖縄の全ての方々にお礼を申し上げます。信じられないような栄誉です。
私の母、栄子サンはここ(沖縄)で生まれました。私は那覇で生まれました。私には沖縄の血が流れています。沖縄はいつまでも、私のふるさとであり続けます。
知念覚那覇市長(右)から市特別栄誉賞の表彰状を受け取るドジャースのデーブ・ロバーツ監督=5日午前11時38分、那覇市議会議場(竹尾智勇撮影)
沖縄の人は、世界のどこの人とも違うように思います。沖縄では、家族が全てです。互いへの敬意と愛があります。それらは私の一部です。私が(野球の)仕事をしている時、私は沖縄の人々と一緒に仕事をしているようなものです。
きのう息子のコールと那覇に着陸した時、感慨と喜びがこみ上げてきました。私、母、おばやおじ、オジイサン、オバアサンに似ている人がたくさんいたからです。沖縄の血でしょう。沖縄の人に似ていることを、私は誇りに思います。
ドジャース、ロサンゼルス市がワールドシリーズを制覇することはとてつもない挑戦でしたが、私にとって(パズルの)最後のピースは那覇に来て、私の沖縄の人々に会い、一緒にお祝いすることでした。私の2024年の旅はここで完結しました。皆さんありがとうございます。
きょう那覇市からいただいた表彰状は、(自宅で)ワールドシリーズトロフィーのすぐ隣に飾ります。那覇市特別栄誉賞は、私にとってワールドシリーズ制覇と同じだけ大切な意味があります。
(沖縄で生まれた)少年がこうして大人になりましたが、ここにこうして立ち、市長や議長からこの表彰状を受け取ることは想像さえしていませんでした。夢のまた夢です。とても恐縮しています。
最後になりますが、私は沖縄の全ての人にあいさつしたり、握手したり、ハグすることはできません。きょう、とても感激してくれている市議がいらっしゃいました。この市議の方をハグして、それを那覇、沖縄の全ての人へのハグに替えたいと思います。市議さん、オイデクダサイ。
【ロバーツ監督スピーチ全文】「表彰状はワールドシリーズトロフ…の画像はこちら >>知念覚那覇市長(右)から市特別栄誉賞の表彰状を受け取るドジャースのデーブ・ロバーツ監督=5日午前11時38分、那覇市議会議場(竹尾智勇撮影)”>